鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

シクラメン(アロマブルー)

青のバラ
青のカーネーション
青の菊
そして青のシクラメン

サントリーの園芸部門は「青」に力を入れている
バラやカーネーション、菊は遺伝子を改変したのに対して
シクラメンに関してはソマクローナルバリエーションで行ったもとと発表している

サントリーの青いシクラメンのアロマブルーはもともと
北興化学工業株式会が開発したもので「フレグランスミニ・アメジストブルー

(登録名「ホクコーミニ3号」)」の名前で発表し
第1回ジャパンフラワーセレクションで「ベストフラワー最優秀賞」を受賞した

その販売権をサントリーフラワーズが独占し
契約農家で生産を始めたのだが、育成が難しく農家によって品質の差が出た
そして、今度はシクラメン職人、特に「江戸ノ青」に育種家と知られる

高橋康弘氏とタッグを組み
青のシクラメンの生産技術向上と「青のシクラメン」というブランドを
不動のものにした

※ソマクローナルバリエーションって?
植物を育てると稀に変異種が発生する

それを意図的に起こさせる方法がいくつかあり
ソマクローナルバリエーションは
ソマ(細胞体)、クローナル(クローン的な)、バリエーション(種類)

細胞・組織培養自体過程において突然変異することで変異種が誕生する
変異の原因は染色体数の倍加もしくは加減、染色体の転座、重複、重複など

そういえば、ネットでみた面白いサイトで
ノーベル賞でメジャーになったCRISPR-Cas9についてふれていた
以下がその引用
https://crisp-bio.blog.jp/archives/12715069.html
ほとんどがPAM配列を伴わないことなどから、
Cas9編集変異型における変異のほとんどは、
組織培養過程で生じる突然変異ソマクローナルバリエーション(somaclonal variation)
そしてまたは親世代から継承した変異であり、オフターゲット変異ではないと推定

で、バイオ的な話はここまでにして

アロマブルーを育てて思うことは
「非常に美しいが管理は本当に難しい」
なので契約農家が悲鳴をあげる気持ちがわかります
ものすごく弱いんです

我が家では腫れ物にさわるように世話をしてます
球根は腐りやすく、カビも生えやすい
サントリーは抗菌系の農薬で管理することを推奨している

実は昨年は「ライラックフリル」を育てていた
ちいさな鉢、底面給水鉢で管理

購入したネット通販がわるかったせいか
ちょっとくたびれた状態のものが届く

購入したショップのせいもあるかもしれないが
こちらも弱かった

運よく2か月くらいで復活し
4月まで華麗な花を咲かせていたが
さすがに夏越えはできなかった

今年は香りも魅力な「アロマブルー」を選んだが
ライラックフリル」よりもっと弱い


今回はよいショップで元気な状態で届く(楽天の吉本花城園)

鉢は大きいが底面給水鉢でない
底面給水鉢でない場合、水分の閾値が狭く難しい

難しい品種を育てるため(無農薬で)
秋に出るシクラメンの廉価品を買いあさる

正直、シクラメンの廉価品ほど
「買い損」である
廉価品落ちしたシクラメンは本当に難しい

廉価品でもっとも多いのは
球根の腐敗が始まっている場合

ダメ元で腐敗をした部分を取り除くという方法もあるが
そこからまた菌が入り腐敗が始まることも多いので
私は腐敗とだましだまし付き合う方法にしている

株の状態によるが腐敗が部分的でストップすることもある
ただ花数はグッと減る
野生種ぐらいの花付きといえばわかるだろうか?

時折、球根の腐敗の進行具合を観察しながら
肥料や水やりの指標みたいなものになってもらっている

もちろん「アロマブルー」のため

ちなみに今年の廉価品は
5品購入して
1鉢は腐敗が進み廃棄
1鉢は店頭においてもおかしくないレベルまで復活
残りは葉っぱを茂らせてたまに花を咲かせる観賞植物のようになっている
※一つは復活のきざしか花芽をたくさんあげはじめた

「アロマブルー」自体は
ゴージャスに花を咲かせているが
少しづつ腐敗が始まってる
カビも発生しはじめた

水は様子をみながら2~3日のサイクルで落ち着き
水やりの時にカビや腐敗をチェックしている

IB肥料を置き、1週間に一度2000倍の液肥
温度は8~20℃
温度で腐敗が進むので平均15度で管理

窓辺の日向で葉組も行っているので
見た目は購入したてのような綺麗な状態を維持している