鉢でバラを無農薬栽培

鉢でバラを無農薬栽培する記録

「ローズシナクティフ」の香り

秋バラは花数は少なくはなるが
その分、芳香が素晴らしくなる

まとまって咲けば
ブルー香?なそれなりによい感じ

しかし「ローズシナクティフ」の
真の香りの楽しみ方は
稀に登場する香水レベルの芳香

この香水レベルは
かなり複雑で素晴らしい香り
一輪でかなりの強香

ただ安定性はなく
ある程度、年月がたつと
「これは…」と思うほど
香水レベルの芳香のする子が稀に咲くという感じ

この「稀」というのが厄介

なんとかその芳香に出合えないものかと
努力してその一輪を意図的に咲かせている

香=エネルギーであるので
人工的に下記の条件を作り出す

【香水レベルの一輪を咲かせる条件】
・3年以上の充実した株であること
・1番花であること
・狙いをつけたエリアは条件が整うまで摘蕾
・その枝の一番太い枝を狙いをつけ一輪を咲かせる
・11月頃の気温が低くなり秋晴れが続くような日を逆算して咲かせる
・たっぷりの時間と栄養でその一輪を咲かせるとよい
・乾燥が芳香を濃厚するため、雨に注意
 ※ある程度できあがった蕾に雨にあたると芳香が弱くなる

今までの経験からこの香水レベルに出合える可能性は高くなる

3年は待ってほしいバラ(ローズシナクティフ)

バラへの愛はちょっと人間の恋愛に似ている
長年付き合っているバラには
愛着もあり性質もわかっていて手放せない

新しいバラは
どんなバラなの?と知りたい欲求
色んなのが欲しくなる

ショップの紹介や書籍
個人の方々のブログをみて購入するが
やっぱり実際育てみないとわからない

特に短所ね
短所は公表されない場合多いから

短所が自分に合わないと
愛は冷めます

例えば
「丈夫だがちっとも花が咲かない」
丈夫なバラにありがちなのだが初期は株を成長を優先させるため花付きが悪い

●「ローズシナクティフ」
・ある程度大きく育つまで花付きは悪い
・樹形は結構暴れまくる
・樹勢はあるが黒点病にもよくなる

青バラの強靭種として注目されたバラだが
「想像したのと違った」
実は里子に出されるケースがもっとも多いバラ

私も最初はそう思った
しかし3年待ってほしい
3年たつとやはり素晴らしいバラだな~と思う

樹形は暴れやすいので
ある程度伸びたら構造物に巻き付けるとよい
ツルと違って先端しか花をつけないので
段差誘引といわれるタイプで行うとよい

ちょっと前まではうすい紫系の高芯咲きツルは少なかった

「つるブルームーン」「つるマダムヴィオレ」
どちらも耐病性は高くなく農薬を使用しないと維持が難しいバラ

なので「ローズシナクティフ」の登場は
青(紫)バラのツルにとって
ある意味革命的な存在だったのだ
しかも無農薬(低農薬)での栽培も可能

 

↑秋バラのようす。もう少しすると茶色が加わり青みが少し増す。「ニューウェーブ」などもそうだが咲き始めはすこし茶色が加わる。青バラは一部に茶系の色素がある場合が多い。

 

↑ちょっと茶系が加わった感じ、わかるだろうか?ちょっと前の青バラはこのように青の中に茶色の色が存在することが多い。その後は条件によって、青味が増したり、茶系が強いママだったりする。最近では「令の風」はその特性を生かした色素を持ち、ニュアンスカラーとして魅力的だ

エレガンスアイボリー2

寺西菊雄氏のバラです

とても美しいバラですが
最近取り扱うお店がなくなりました

「エレガンスアイボリー」は
花びら数が少ないんですが
細い茎に上向きに咲く美しい佇まいのバラ
花もそんなに汚れないし
花持ちもよいと思います

剣弁高芯とのことですが
普通の剣弁高とはちょっと雰囲気が違います
「ニューウエーブ」ほどではないのですが
花びらに緩やかな大きなウエーブが付きます

蕾も特徴的で細長くって美しいです
花も上からも美しいですが
横からみて美しいバラなんですよ
花付きはよいですね

耐病性は寺西氏のバラとしては
強いレベルだと思います
バラの家だとタイプ2くらい

写真より実際に咲いている姿を見る方が
断然美しいタイプのバラ

 

パープル スカイライナー

私は育てたことはありません

安心バラ苗の店で
ピータービールズとして扱っていたバラ
まず、このセーナリーのバラとは知らなかった

「パープル スカイライナー」
作出年:2002年
すみれ色の銘花
「ファイルヒェンブラウ(一季咲)」を
交配親にもち、よく似る
特化したのは返り咲き性
強靭で3mくらいの大型のツルバラ

「ファイルヒェンブラウ」がもっと咲いてくれたら…
という夢のようなバラ
返り咲きになった分、生長は遅めだそうです

店によって
バラの家さんでは一季咲き
安心バラ苗の店さんでは四季咲き

私が思うに…
多分、返り咲きレベルかな?と…

セントエセルベルガー

すごいバラである
無農薬にも向く

ただ入手が難しいバラ
大輪の整ったオールドローズのような風貌
素晴らしい芳香
ツルとして販売していたが
育ていてシュラブだと気が付き
現在は木立のように育てている

とても花付きがよく
あまり花を咲かせると花後、やや黒点病なるが
それ以外はあまり黒点病にはかからない
こちらもバラとして平均点がかなり高いバラ

※ピータービールズ
イギリスの著名なオールドローズのコレクターであり
有名なセーナリー

コマツが日本代理店だったが撤退したのだろうか?
最近、日本での取り扱いがグッと減った

イギリスのナーセリーはパテントで問題の関係で
扱いがどんどん減っていくようだ

最近では水谷農園が輸入しているようである
https://item.rakuten.co.jp/rose-m/c/0000000287/
ただ往年の銘花の取り扱いはない

 

まるでオールドローズ。ちなみにこれは秋バラ。

無農薬について(バラ栽培未経験者向け)

まずは

無農薬について(農薬を使っていた方向け)
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2022/09/17/150315

を読んでほしい

今まではバラを育てるために
農薬を使うのが必須だった


だった…そう!!過去形である
実は近年、丈夫なバラが誕生し
農薬を使わなくても育てることが可能なバラが誕生した

バラを始めて育てる方の場合
まず一鉢目は
無農薬でも大丈夫な品種を選ぶこと
これが必須だと思う

丈夫なバラを育てあげ
「バラのパターン」に馴れてほしい

バラは他の植物とかなり違う

日本での園芸種は
日本の風土・気候に合った植物が生き残り進化し
それが園芸種となって販売されている

バラはちょっと他の植物と違い
人工的に改良された歴史が長く
しかも改良された場所は日本とずいぶん違う環境
ヨーロッパで行われていた

だから湿気の多い日本だと
バラに有害な菌の影響を受けやすく
育てるの大変な場合が多い

近年、そこが改善された丈夫な品種は誕生しているが
あくまでも前に比べての改善
日本の園芸種とは天地ほど差があるため
「手間をかける」という行為が必須になる

もちろん、条件がそろった土地で
放置気味でも育つバラは存在する

だが、その場合、品種はかなり限定される
よりバラの魅力を知ってほしいからこそ
「手間をかける」のに馴れてほしい
手間によって選べる品種が格段に増える

そしてバラを育てるにあたって
必要不可欠は「手間」だと感じてほしい

なので「手間がかけずバラを育てたい」と思う人は
バラ向きではない
他の植物を選んだ方がよい

バラは手間をかけた分だけその効果をあげることができ
それがもっともわかりやすい植物でもある

ちなみに手間の具合は
セキセイインコ(荒鳥)を育てる以上

以上なのでその上は制限知らず
どこまでも手間をかけることができる

バラの丈夫な品種を育てると
これが強靭なのか?!と痛感するだろう

他の植物より害虫が多いし
やることが多いし
ともかく手間がかかる工程が他の植物と明らかに違う

しかし、今まで「農薬必須の植物」
だから手間をかけても無農薬で育てられることがすごいことなのである

丈夫な品種を育ててバラの世話になれたら
今度は好きな品種を選んで育ててみるとよい

【できるならば下記の品種は選ばない方がよい】
・樹勢が弱いもの(青竜などの小林森治氏の作品 など)
・耐病性が弱すぎるもの
・地域のよっては耐暑性や耐寒性が合わないもの
・枝が充実しないもの

ちなみに好きな品種に普通の品種(農薬を使えば普通の育つタイプ)を選んだとする

まず感じるのは、丈夫なバラと普通のバラとは雲泥の差
最近の丈夫なバラはすごいんだなと痛感できると思う

では丈夫なバラは下記を参考にしてほしい

【丈夫なバラ】
バラの家さん(ロサオリエンティス)
特にタイプ0がおススメ

おススメの品種は
「シャリマー」(タイプ0)
黒点病に対して遺伝子レベルで強い品種
暑さで育成がストップするので地域によっては夏は養生
丈夫な品種は大きくなるタイプが多いなか
コンパクトなのがよい
秋バラが美しくおススメ

「トリニティ」(タイプ0)
香りがあるのに花持ちがよく
白バラなのにあまり汚れない
雨にもつよく育てやすい
かなりレベルの高いバラ

「クードゥクール」(タイプ0)
バラらしい形状でないので
複数の苗の一つとしておススメ
温度や形状に変化もあり
それも楽しめる

ロサオリエンティス以外
忽滑谷 史記氏の「メーヴェ」(タイプ1くらい)

丈夫でERのような美花
あまり大きくならないと思う
耐病性もかなり高い
暑さには弱いので夏は養生

メイアン「チェリーボニカ」(タイプ1)
バラとしての平均点が高い
修景バラと言われていたころがあるが
修景バラの中では美花だと思う
ポリアンサのようでコロンとしてかわいい
驚くほど花持ちがよい

ミニバラ「レッドキャプテン」(タイプ0~1くらい)
ミニバラの域を超えた丈夫さ
ミニバラ界ではこの強靭さは類をみない
ちなみに「グリーンアイス」は足元にもおよばない

メイアン「キャンディアメイディランド」(タイプ1)
修景バラになるのかな?
野ばらレベルの丈夫さ

しかも四六時中花を咲かせていて
コンパクトさも保てる
全然世話してないが病気しらず(上記のバラは世話が必要)
ただ、毎日の水と1か月に1回は少しの有機肥料をあげている
地植えにしたら普通の植物並みに自生できると思う
ただし害虫で葉は穴だらけ

上記のどのバラよりもバラとして強いバラ
これこそ手間をかけずに育てられる夢のようなバラ

番外編「サンショウバラ」
一才四季咲きのサンショウバラ
サンショウバラは通常開花に10年を要するが
変異種のこちらは小さな株でも花がさく
気を付けないと大木になるので鉢を小さくして
小さくコンパクトに育ている
花は一日花
耐病性は高い
こちらも「キャンディアメイディランド」なみに放置気味

無農薬について(農薬を使っていた方向け)

もし元々農薬をつかって栽培をされていた方が
無農薬栽培に移行する場合

3年は効果を待ってほしい

理由はケミカルと違って
結果がでるのが遅いから

ケミカルはすぐ効果がでる
しかし無農薬の場合
環境を整えるのが必須で
環境が整うまで3年以上はかかる

まず3年でおや?と思う程度
として生き物が多くなったな~と感じてくる
それから生き物の循環が生まれてきて
季節にもよるが害虫の被害が
マシになっていく

黒点病への対応は
土づくりが一番の基本で
あとは品種による

丈夫な品種もそうなのだが
無農薬に移行してその品種がどうなるか
その品種の傾向をみていく

無農薬でも大丈夫なのは
・3年後に5割以上葉が残っているか?

3年無農薬にして生き残っている品種は
枝が充実しやすい品種ということ
すると耐病性が普通でも割と大丈夫な場合が多い

屋根のある環境があるなら
耐病性がやや弱いくらいは対応できるだろう

無農薬で大切なのは環境なのだが
あとは観察能力が必要だと思う
まずは鉢植えにて一年間様子をみる

そして地植えができる環境なら
地植えの方が明らかに丈夫に育つ

私は地植えをする環境はないが
もし地植え、広さのある土地がある場合
オールドローズやツルタイプなら
想像以上、無農薬でも平気だと思う

ただ鉢だとかなり制限がある
まず、ツルは難しい
出来なくもないが
根が伸ばせず本来の強さを発揮できず可哀そう