鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

バラの香りを化学的に解釈する3

バラの香りを化学的に解釈する2
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2026/06/28/184235

バラの香りを化学的に理解するために
化学の基礎から勉強します

まず、芳香族化合物とはなんぞや?
芳香族化合物とは
ベンゼン(C₆H₆)環をもつ化合物のことです

まずベンゼン環とは何ぞや
炭素(C)と水素(H)が輪っかで結合したものです

ネットで「ベンゼン環」で調べると
1本の線と二重の線が交互に連なった六角形
画像で見るとわかるのでネットで調べてください

実はこれは略された図です

こちらに略されていない
ベンゼン環の構造式がありました
https://xn--qck0d2a9as2853cudbqy0lc6cfz4a0e7e.xyz/organic/structural-formula/attachment/%E3%83%98%E3%82%99%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%99%E3%83%B3%E7%92%B0%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%BC%8F

化学は構造式が大切です
炭素(C)の腕の数は4本
水素(H)の腕の数は1本

腕の数は価電子で決定します
中学校くらいで習うと思いますが
原子の原子核のまわりを電子が回っています

内からK殻、L殻とアルファベット順に
電子は周回しており
K殻は2つまで
L殻は8つまで

化学の周期表をみると
原子記号というのがあり
これが電子の数となります

例えば水素の原子番号は1は
電子の数が1です
K殻に1つ入ります

殻は満タンになると落ち着くのですが
満タンでないと基本不安定で
電子が移動したり、何かとくっつこうとします

そのため水素の腕の数は1つ

次に炭素は原子番号は6です
まずK殻はの2つは満タンになるので安定します
残りは4つですので電子の数は4つなので
腕の数が4本となります

で、このベンゼン環はちゃんと書くと大変なので
化学のお約束で炭素は省略してよいとか
ベンゼン環も省略してもOKというルールがあります

植物は基本、有機化学という学問で
有機化学とは炭素が不可欠です
だけど炭素は省略されてしまうことがあるので注意してください

芳香族化合物はベンゼン環をもつ化合物ですね
シキミ酸経路で作り出される芳香族化合物は

生きた花の香りの研究モデル植物ペチュニアから園芸花きまで
大久保直美
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/56/4/56_560413/_pdf/-char/ja
画像は上記の文献の図3です

フェネチルアルコール(2-フェニルエタノール)です
構造式を確認するとベンゼン環がありますね
またアルコールで揮発し
気温により香りが左右します

バラの香りを化学的に解釈する2

バラの香りを化学的に解釈する1
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2026/06/28/104138
こちらではバラが芳香する
花弁の表皮細胞の形状について説明しました

次はその成分や代謝と生合成についてです
正直、ここの内容について、私は全然理解できていません
専門家でなければ理解するのは難しい分野となります

簡単に考えると、植物がもっている物質を使って
その物質を目的(芳香)のために細かくしたり、添加したりします
細かくするハサミ的なことには「酵素」を使用しています

例えば植物の場合は光合成により「糖」を生み出し
それを材料にいろんな素材に変えています

これはヒトも一緒です
食べ物を摂取し糖まで分解したあと
今度はその糖を使ってエネルギーを作り出します
糖はそのままでは使えないため、使えるように細かくしたり、添加したりします
これを「解糖系」という代謝となります

このイメージを頭おき、なんとなく理解してくれれば大丈夫です
では、説明していきます

生物は生存や環境への適応のために
さまざまな代謝経路をもっています

多くの生物が共通してみられる代謝を
「一次代謝」といいます

一方ある特定の生物に見られる代謝のことを
「二次代謝」といいます

植物は多種多様な低分子化合物を合成しています
それらは、光合成により
水と二酸化炭素からつくられる糖を原料として
さまざまな化学反応が連続して
組み合わされることにより生産されています

生体内で連続した
化学反応のことを「代謝」といい
代謝によって生体分子が合成されることを
「生合成」といいます

生合成は生体内に存在する
生体触媒である「酵素」によって行われます


生きた花の香りの研究モデル植物ペチュニアから園芸花きまで
大久保直美
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/56/4/56_560413/_pdf/-char/ja
画像は上記の文献の図3です

植物の香気に関係する代表的な「代謝」は
・シキミ酸経路
・非メバロン酸経路
・メバロン酸経路
・リボキシゲナーゼ経路

 

【芳香族アミノ酸ファミリーの生合成】
芳香族アミノ酸とは
分子構造の側鎖にベンゼン環などの「芳香環」を持つアミノ酸の総称です

バラの香りの主成分(フェニルエタノールやゲラニオール、オイゲノールなど)は
芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンなどを原料として合成されます

★「芳香族」をもっと簡単に
芳香族化合物とは狭義では「ベンゼン環を含む化合物」と定義されています

炭素(C)と水素(H)が輪っか(環状)に結合した
「ベンゼン環」をもつ物質のグループを「芳香族」といいます

非常に安定した構造をしており、特有の化学反応を起こすのが特徴です
代表例としてベンゼン、トルエン、フェノールなどがあります

名前に「芳香」とあるように
私たちがいい匂いだと感じる花の香りの成分も
実はこの芳香族化合物に分類されます

この「芳香族」の物質が
花びらの表面から気化して空気中に広がることで
私たちに心地よい香りを感じさせます

・シキミ酸経路

植物や微生物が光合成などで作られた糖を元にして
芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)を作り出す
生合成経路のことです

バラにおいては、この経路で作られた「フェニルアラニン」を起点として
あの華やかな香気成分(フェネチルアルコールなど)が生合成されます

・シキミ酸の生成:これらが複数段階の反応を経て
 中間体である「シキミ酸」へと変換されます
 (この物質を植物から初めて単離したためシキミ酸経路と呼ばれます)

・最終産物:最終的に「コリスミ酸」を経由し
 芳香族アミノ酸が合成されます

 

【テルペノイド(イソプレノイド)】
基本単位であるイソプレンが複数結合した炭化水素の総称

・非メバロン酸経路
バラにおける「非メバロン酸経路(MEP経路)」は
植物の葉緑体(色素体)内で行われる生合成ルートです

バラの香りの主成分である「ゲラニオール」などのモノテルペンや
花弁を彩る黄色い色素「カロテノイド」の材料を作り出すために
重要な役割を果たしています

テルペノイドと呼ばれる物質の基本単位である
IPP(イソペンテニル二リン酸)などを合成します

・メバロン酸経路
バラにおけるメバロン酸経路(MVA経路)とは
バラの甘い香り成分である「ゲラニオール」などの
テルペノイド類(イソプレノイド)を生み出すための重要な代謝経路です
アセチルCoAを出発点として
バラ特有の揮発性香気成分を作り出しています

 

★バラの香りの正体とイソプレン
バラの甘い香りの主成分は「ゲラニオール」 です
これは、炭素5個を基本単位とする「イソプレン」(C₅H₈) が
2つ結合した「モノテルペン」(炭素10個)というグループに属しています

イソプレンはゲラニオール(バラの香り)の
化学的な「最小ブロック」として機能しています

植物は、このイソプレン単位をつなぎ合わせ
さらに酸化や水素の付加といった
複雑な酵素反応(メバロン酸経路など) を行って
ゲラニオールを作り出します

人間がフラスコなどの化学実験でこれを一から作ろうとすると
危険な試薬や特殊な触媒を用いた
多段階の有機合成プロセス(イソプレン法など) が必要になり
非常に困難なため人工的に作り出すのは困難です

例えばトイレの芳香剤などの「バラの香り」は
あまり良い香りだとは言えません

バラに近い複雑な香りを出すためには
天然のバラから香り成分を抽出し添加する必要があります

安いトイレの芳香剤にも
「天然の成分」が入っているケースが高いのですが
質があまりよくありません

香水などでバラの香りを使ったものは
良質なものですと3万円くらいします

ちなみにもう少しで散りそうな花びらを集め
バラの芳香剤を作ろうと試みたことがあります

家にある「無水エタノール」を使用したところ
バラの香りより「無水エタノール」の
アルコール刺激臭が強く出てしまいました
使うアルコールの選択をミスったようです

バラの香りを抽出するためにはアルコール度が高く
しかも香りが少ないものを利用するようです
代表的なのは発酵アルコールだそうです

それと花びらの量ですね
香りを抽出するためにたくさんの花びらの量を必要とします

結局、買った方が安いと思いました

 

【脂肪酸誘導体(脂肪酸の生合成)】
・リポキシゲナーゼ(LOX)経路

リポキシゲナーゼ経路とは
細胞膜の脂質が酸化・開裂して香気成分を合成する代謝系です

バラなどの花では、この経路により
緑葉の香り成分(GLVs:ヘキセナールなど)が生成され
さらに別の代謝酵素の働きを経て
特有の芳香成分へと変換されます

バラの花弁内では、LOX経路に由来する中間体が
テルペン合成酵素などの二次代謝系と組み合わさることで
ゲラニオール、シトロネロール、フェネチルアルコールといった
バラ特有の華やかな芳香成分(モノテルペン類など)が合成されます

バラの香りを化学的に解釈する1

バラの香りは、花弁の花弁表皮細胞内で合成し貯蓄されます

まずこの花弁表皮細胞内の説明から始めましょう

花弁の花弁表皮細胞内は香りだけでなく花色や質感にも関与します

花色として重要なのはもちろん色素です

しかし花弁表皮細胞の光の反射および屈折により生じる
色調・質感の違いによっても決定されています

花弁の花弁表皮細胞の形状は
乳頭状細胞,円錐状細胞,ドーム状細胞,平面状細胞から主に構成されています

また内側(向軸側)と外側(背軸側)では形が異なっています

バラの場合は向軸側は円錐状を示し
背軸側は平面状を示します

とても参考になる論文がありました
写真付きでとてもわかりやすく参考になります

香川大学農学部学術報告 第68巻 11~15,2016
バラ,カーネーションおよびトルコギキョウの花弁表皮細胞の観察
鳴海貴子・吉本知佳・深井誠一
https://kagawa-u.repo.nii.ac.jp/record/3601/files/AN00038339_068_L011.pdf

円錐状ですと表面積が大きく香りを大気に放つときに好都合と考えられており
バラは開花が進むにあたり向軸側は円錐状へと変化していきます

しかし最近の研究ですと向軸側と背軸側では
香気発散量の差違がないようです
また香りが強いバラとないバラでも差違がなく
上記の論文が述べているように花色や質感が関与するのでしょう

ではバラが香りや美しい色をもつのはなんのためでしょうか?

動けないバラが受粉するためには主に「昆虫」の力を必要とします
その「昆虫」を呼び寄せるための手段となります

また四六時中、香りを出してはエネルギーが無駄なため
ポリネーター(送粉者)の活動時間に強く香ります

バラは朝方に強く香り、夜にはあまり香りを出しません

逆に夜行性の蛾などをポリネーターに選ぶ植物は夜に芳香します

香りバラについて

バラ塾
#336 おすすめの香りのバラ
https://www.youtube.com/watch?v=mzvIfJS6Y_w

こちらの動画からブログを書こうと思います

ちなみに私が一番好きな香りバラは
「クリムゾングローリー」です

栽培してしていましたが、癌腫で泣く泣く処分し
機会があればまた育てたいバラの一つです

ホームセンターに大苗が入荷した時
ウキウキに購入しようとしましたが
その「クリムゾングローリー」
まったく香りがないのです!!

そんなバカな…と思い
しばらくしたら開花したので
午前中にも訪問してみたりと
何度も様子を確認しました
3株あり、3株とも香りなしです

香りだけでも欲しいバラですが
こんな香りがしない「クリムゾングローリー」が
存在するとはビックリでした

動画の話に移りますが
ちょうどコンスタンススプライの時に
フルーツ香の話が出ました

その時に木村氏がいった香り成分は
「フェティダ系」と言っていたかな?(15:51あたり)

これは「ロサ・フェティダ(R. foetida)」の香り
「フォエティダ臭」のことです

古い木製のタンスのような古ダンス臭とも言われる香りで
柑橘類に動物の脂肪を混ぜたような独特な臭いで悪臭に近く
人によってはカメムシ臭にも似ると言われている香りです

ラテン語で「フォエティダ」は「強い臭い」意味します

バラの原種である「ロサ・フェティダ(R. foetida)」がその香りをもち
このバラは黄色のハイブリッドティー種の交配親として使われました

この香りがいろんな成分と混ざり合い
フルーツ香の一つとなったのです

その話を木村氏がさらりと話しています

難しい話ですので下記の論文①と論文②を参考にしてください

論文①
主に「フォエティダ臭」についてです

農研機構
バラの個性的な香りの原因成分
https://www.naro.go.jp/project/results/5th_laboratory/nivfs/2024/nivfs24_s08.html


論文②
主に「フルーツ香」に関してです
論文①の化合物を見比べるとわかりやすくなります
実は論文①の原文にあたります

大久保直美
科研費研究 バラ芳香性育種のためのフルーツ香の香りの起源の起源とデータベース化
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21K05569/21K05569seika.pdf

【一部抜粋し、交配情報は別に追加】
代表的なフルーツ香の品種である
‘ダブル・ディライト’については
主要香気成分は「酢酸フェニルエチル」である

交配はGranada × Garden Party

しかしフルーツ香を持つ花粉親(父方)の‘ガーデン・パーティ’も
同様の傾向であったが、モノテルペン類は検出されなかった
一方でティー香を持つ種子親の‘グラナダ’からは酢酸エステル類は検出されなかった。
‘ダブル・ディライト’のフルーツ香は‘ガーデン・パーティ’の影響が大きいと考えられた。

もう一つの代表的なフルーツ香の品種である‘ドゥフトボルケ’については
主要香気成分は酢酸ゲラニルであり、酢酸シトロネリル、酢酸フェニルエチルも多く検出された

交配はPrima Ballerina × Montezuma

それら酢酸エステル類は、フルーツ香とティー香をあわせ持つ種子親の‘プリマ・バレリーナ’から検出された。一方でワックス香を持つ花粉親の‘モンテズマ’からはバラの芳香に関与する香気成分はほぼ検出されなかった。
‘ドゥフトボルケ’のフルーツ香は‘プリマ・バレリーナ’の影響が大きいと考えられた。

枝変わりにより香気成分組成が大きく変化したバラを見いだした。
グリーン感のあるフルーティな香りの‘フラウ・カール・ドルシュキ’の香気成分組成は、
枝変わり品種の一つでありバラ様の香りを持つ ‘艶姿’とは大きく異なっていた。

‘フラウ・カール・ドルシュキ’交配は
Merveille de Lyon × Mme.Caroline Testout

‘艶姿’は枝変わりなので上記と一緒

‘フラウ・カール・ドルシュキ’の香気成分の主要経路は
セスキテルペンおよび脂肪酸誘導体の経路である。
‘艶姿’の主要経路はモノテルペン経路であり、
突然変異により香気成分の生合成が大きく変化したものと考えられた。

~~論文ここまで~~

論文ではバラの悪臭の原因となる化合物の特定をし
それらの成分は含有量によっては、芳香性につながる可能性があるとしている

同じ内容の文献だが
こちらも参考になる

バラの不快な香りの正体 -バラに黄色い花をもたらした野生種Rosa foetida の香気成分
https://japr.or.jp/wp-content/uploads/shokucho-shi/58/shokucho_58-06_04.pdf

同著者の文献だが香気成分の生合成経路がありわかりやすい

生きた花の香りの研究
モデル植物ペチュニアから園芸花きまで
大久保直美
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/56/4/56_560413/_pdf/-char/ja

ロサオリエンティス2026年新品種を購入

ロサオリエンティスの
2026年新品種はなんと18種類を発表

2025年は9種類の発表なので
一気に倍ですね

憶測ですが園芸業界の
不況対応かな?と思います

近年、温暖化等の影響で
園芸は縮小の道を辿っています

新コロナ時に園芸需要は
上向きになりましたが
最近のホームセンターや商業施設で
園芸コーナーの縮小などが目立ちます

極めつけはイラン戦争
仕入れ価格の一気に値上げ

園芸関係の中でも「バラ」は
高額商品と呼ばれる植物です

人気もありますが
育てづらさや国際的な農薬離れから
「バラ」市場も縮小されていると聞きます
※花卉と園芸どちらも

それに伴いバラ農家の減少
ハードな職種だからの減少と
法律の改正による減少もあるかと思います

法律改正はバラ以外でも
まあ色々と大変ですから

そんなご時世の中
バラの家さんも生き残りのかけた勝負に出たなと
私はそう感じてしまいました

そんな新品種で私が購入したのは
「ノーム」「シルフィ」です

我が家の庭は狭いため生育がゆっくりしている
「ノバ」の方が適しています

それに「ノバ」は
「プログレッシオ」で比べれば生育がゆっくりではありますが
普通のバラに比べればはるかに生育はよいですよ

新苗ですが、花の様子をみるために
1輪咲かせています

「ノーム」は写真より肉眼でだいぶ茶色です
この手のバラは「タイプ3~4」ですので
この生育の良さはびっくりです

日光量で色が変わるかもしれません
花持ちは雨が続いたのでそんなによくなかったですね
花弁も雨でダメになりましたが
弱い部類ではなかったです

 

「シルフィ」は透明感が美しく
もってはいませんが「ザセレスティアル」に似ています

繊細なわりには花弁も丈夫で
また雨が続いたので花弁は持ちませんが
花弁は丈夫で花持ちの良さを感じます

ちょっと葉の間が空き、枝が細く
「ミスティパープル」チックです

木村氏のバラは男性的なものが多いなか
女性的なニュアンスをもつバラでした

 

リリエンタール

ロサオリのリリエンタール

我が家のデメリットとメリットを述べます

デメリットは「遅咲き」です
他のバラたちが終わってから
ようやく咲き始めます
かなり遅咲きの部類です

丈夫で定評のあるコルデスのバラを
私が避ける理由は「遅咲き」だからです

どうしてもこういった
丈夫なドイツ品種の流れを組むと
遅咲きの傾向になりやすく
ロサオリは案外遅咲きの種類が多いですね

「遅咲き」が困る理由は
梅雨や雨の多い時期にぶつかること
あとは虫の発生量が多くなるため
花が汚れやすくなること

近年の温暖化のせいで
花がすぐ劣化して鑑賞価値が落ちること

花後の新芽にも影響があり
害虫や暑さによる新芽の展開の悪化

我が家では「遅咲き」では
かなりデメリットが多くなってしまいます

次はメリットです

色合いですが我が家のリリエンタールは
赤みが少なく青みが強いんです
「コントレイル」よりやや赤みがあるレベル

「リリエンタール」は開花に時間がかかるタイプです
「遅咲き」でなければ
もっと美しく輝けるバラだな~と思うで
涼しい地域だと堪能できるかな~と思います

夏バラが魅力的です
もともと花びらが多い品種なので
花びらが少し少なくなったくらいが
ちょうどよいかもしれません

返り咲きタイプなので秋バラはボチボチです
剪定を早めに行うのがポイントです

秋はボーイングもしますけど
決してボーイングが多いバラでもありません
しかも冬にも咲きます
※寒くなるとボーリング率が上がります

開花させるときのポイントは
春は房咲きになりすぎます
ステムも伸びるので花の重みでダラーンのなりますから
すこし摘蕾した方がいいかな~と思います

最大のメリットは
バラの中では虫に好かれない部類です

殺虫剤を使わないのでわかるのですが
我が家にとってはこれが最大のメリットで

緑としても楽しめるのが良いバラなのです

ラグランジア エメラリス

今年、2026年秋の販売予定の
「エメラリス」

今年の初夏(春)にPWの展示会にて
発表されました

現在は大型の園芸店でのネット予約が始まっているようです

ラグランジアシリーズは
販売順に紹介すると
ブライダルシャワー(2020年)
クリスタルヴェール(2021年、販売中止)
シャンデリーニ(2023年)
クリスタルヴェール2(2024年)
オーロランジュ(2025年)
エメラリス(2026年)

「エメラリス」は
「シャンデリーニ」によく似ていますが
魅力的なところは装飾花の丈夫なところでしょうか

「シャンデリーニ」に装飾花は
「ブライダルシャワー」レベルのため
「秋色」は楽しめません

終わりごろに少し赤くなったりしますけど
装飾花は「秋色」になるほど強くないのです

その点「クリスタルヴェール2」や「オーロランジュ」は
秋色になることができる装飾花です
もちろん管理にもよりますけどね

また土のpHによって花色が少し楽しめると謳っています
実は「ブライダルシャワー」も一緒です
ただ「ブライダルシャワー」より
その傾向が強くなったのかな?と思います

ですので「エメラリス」は
進化系「シャンデリーニ」って感じでしょうかね
もちろん名前のとおり緑が強くでますけど

ちなみに展示会にあった「エメラリス」は
すこし秋色が始まっている状態でした
そう考えると他のラグランジアシリーズに比べて
圧倒的に装飾花が丈夫なのかもしれません

ラグランジアの秋色の装飾花は
少しシオシオしてしまいますが
初期は秋色に向くアジサイレベルを保持しています

注意点は意外にラグランジアシリーズは
新しいアジサイに通ずるところがあり
日光が大好きです
ただし、夏の陽は弱いですよ

そのため、日陰でOKのアジサイではありません
冬と春の新芽の時期に陽にあてて
開花したら少し涼しい半日陰にするといった感じです
そして夏場は日陰へ

もちろん育ちますが
花付きが全然違くなりますので
育てる過程で場所の移動が必要なため
地植えより鉢植えの方が向きますね

それも特大の鉢植えで
高さを出して垂れ下げるようにするとよいです

その垂れ下げるようにするには
まあ、自然でもなるんですが
あまりきれいではないので
わざと垂れ下げる癖をつけます

開花が終わったあたりになると
ビュンビュンとツルバラのような
元気な枝が出てくるので
それを蘭を誘導するような針金で下向きに誘導します

ですが、秋色を楽しむとこのビュンビュン枝の数が
出ないか少なくなるので
ある程度大きく育ってから秋色を楽しむ方がいいですよ

逆に考えると大きさを制限したい場合は
秋色をうまく活用することができます

あとポイントはいきなり大きな鉢に植えないこと
アジサイを大きな鉢や地植えにすると
成長する方向へシフトチェンジして
あまり花が咲かなくなります

また母の日商戦の花付きを購入すると
咲く時期を母の日に焦点をあわせているので
植物にサイクルが狂っていたり
幼い苗なのに花をゴージャスにさせるために
結構プロの技術で無理して咲かせているので
翌年、調子がわることが多々あります

そのため、少しづつ鉢を大きくし
水枯れに気を付けることが大切です

私の場合はバラ用の細長い鉢に植えて
開花あたりから腰水を使用しています

アジサイは根が丈夫なので
あまり根腐れを起こさないのですが
ラグランジアシリーズはウツギの血統もあるので
他のアジサイより根がデリケートです

腰水あたりは鉢底石などで調整して
自分でよい育て方を見つけるのがよいと思います