鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

癌腫

うちは無農薬なので「癌腫」は少ない
しかし購入して半年~1年で「癌腫」になることがある

初めての癌腫は忽滑谷氏「メーヴェ
発表したばかりの時,大苗で購入

気が付いたら「癌腫」になっていた
冬大苗(春到着)→その年の秋に発見
お店に連絡したところ
「大苗はないのですが新苗でよければ代わりにお送りできますよ」
お言葉に甘えて新苗を送ってもらった
お気に入りのバラだったので嬉しかった

次の癌腫はバラの家「雨ニモマケズリバーシブル」
春の新苗→その年の秋に発見

バラの家さんからは
代用品として冬大苗(春発送)もしくは返金で対応しますよとのこと
素敵なバラだったが返金で対応してもらった

で,昨日発見したのが
昨年の秋ホームセンターで
花付きで購入した「ベルベティトワイライト」
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2023/05/13/094746

「ベルベティトワイライト」で
気が付いたんだが

「癌腫」の兆候として

★春に何も落ち度がないのに花が咲かない

世話の落ち度がなければ
バラは春に自動的に花が咲く

もちろん「癌腫」でも花は咲く場合はあるが
「癌腫」に栄養と取られ花が咲かない場合があるのだ

他には

★虫がつかない

不思議と「癌腫」のバラには虫が少ない
今回メンテナンスをしていて
虫がいなかったのでビックリ
「そういえば花が咲いてなかった…」
マルチングをどけたところ
大きな「癌腫」を発見

絶対虫はいないとはいえないが
虫にとっては「癌腫」は避けるべきものらしい
ちなみにその前後左右のバラには
1鉢に対して10~30匹にチュウレンバチの幼虫等がいた

ちなみにうちは「カルス」のバラは結構ある

これはあくまでも憶測だが
「癌腫」は「カルス」の仲間みたいなもの

多分,「癌腫」になるか?「カルス」になるか?
分かれ道みたいなものがあるんだと思う
その要因が「菌」による感染

※※※「癌腫」あるある※※※
「癌腫はウイルスによるもの」
確かに植物の「ウイルス系」の病気はかなり怖い

まあ,私もその情報を真に受けて「ウイルス」だと
勘違いしていた一人(笑)


では癌腫のメカニズムに戻ろう
まず,バラの基本について説明すると
バラは樹勢をあげるために
丈夫なバラの根(台木)と品種のバラ(上部)を合体させる
この台木の「ノイバラ」が「癌腫」に対して感受性が高いのだ

接ぎ木等で違うバラ同士を合体させる時に
バラは生長ホルモン(オーキシン)を分泌し
傷口から病原菌が入らないよう,有用物質の流出防止を行う

ヒトだと傷跡(かさぶた)の後に皮膚が変色して固くなる
それのバラバージョンが「カルス」

そして汚染された土壌で癌腫になる保菌している場合は
条件によっては「癌腫」となるのだ

通常の土壌では発症しない

特に安価で生産したい台木(ノイバラ)は
無理し大量生産させると「癌腫」が発生しやすいのだ
※農薬や化成肥料,発表はされてないが多用されているホルモン剤のせい

以前,バラの家さんが癌腫耐性ノイバラを使用して販売していた
これは憶測なのだが
健全なノイバラの栽培をしたんだと思う
今はやめてしまったのだが
やめた理由は単純にコストがかかるんだと思う

たまに「カルス」ができやすい=「癌腫」になりやすいと思われている方もいる
先ほどから説明しているように「癌腫」は「汚染された土壌」で「菌」が原因
なので「カルス」ができやすい=「癌腫」になりやすい訳ではない

しかし「癌腫」は「カルス」のお仲間
どちらも人間で例えると腫瘍のようなモノ
「カルス」は良性腫瘍
「癌腫」は悪性腫瘍

じゃ~「カルス」が「癌腫」に変化するのか?
それは「カルス」があろうがなかろうが関係ないということだ

ちなみに「癌腫」の菌は

桿菌の一種
(桿菌は円筒状の菌であることが多い)

鞭毛を有する
(髭みたいなやつ)

「菌」と言っているが
「癌腫」の「菌」は「細菌」と呼ばれる方(原核生物
黒点病」の「菌」は「真菌」と呼ばれる方(真核生物)
似ているけど全然違う仲間
ちなみにヒトは真核生物である

癌腫の菌は以下の2種類の細菌が原因だと言われている
・Rhizobium radiobacter(リゾビウム・ラディオバクター
・Rhizobium rhizogenes(リゾビウム・リゾゲネス)
タキイ種苗さんからの情報