鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

根頭癌腫病の感染はほぼ生産者から

根頭癌腫病(以下癌腫)は思った以上存在する

今日、そう思いました

植え替え時、立て続け3鉢が癌腫
しかも無農薬で育てているもの

「カインダブルー」は
2018年にバラの家さんで購入したもの
うちにきて6年目で癌腫がみつかりました

うちで感染したのでは?と思われるでしょうが
癌腫は生産者のところで感染しているんです

感染したと思われる場所のそばに
クラウンゴールを作ります
その場所は圃場で育ったノイバラの太い根だからです

また癌腫は思った以上
感染率が弱く通常の栽培をしていたら
癌腫にかからないからです

使ったハサミのせい?
水がそこにかかったから?

このようなケースで感染するケースはあるようですが
確率的にかなり低いです

じゃ~なんでこんなに癌腫があるか?

バラの生産現場をみれば一目瞭然です

まずバラを掘り上げる作業ですが
大苗が届くときに6号鉢に収まるように
機械で掘り上げます

縄跳びみたいな機械で
地中で根っこをカットするのです

見てもらえると一目瞭然ですが

篠宮バラ園の動画
冬に購入する苗の注意点【冬の大苗、裸苗】
https://www.youtube.com/watch?v=ouRVhnJY73s&t=911s
4:55(機械を使っての堀りあげのシーン)
作業風景を撮影しているので大変参考になります

ですのでほとんどの根が地中に残ります
これが温床となるのです

通常だと土壌微生物に食べられ
数を減らしますが
農薬や化学肥料の多い土壌の場合
土壌微生物の数は少なくなり
土壌の有機物を必要としない
癌腫菌が多くなるチャンスです

ですが土壌だと弱いので
生きている細胞、ちぎれたバラの根にとどまり
また新たに植え付けられたバラの根へと移動します

植物は傷つくと
フェノール物質を放出
それをキャッチし生きているバラの方へ移動するのです

通常植物にも免疫のようなシステムがありますが
どうもこの癌腫菌にはうまく作用しないようです

理由ですが

もともと根粒菌という
植物と共生するタイプの細菌が
アグロバクテリアとして進化しました

病原菌にもなりますが
もしかして共生の関係でもありうるのです
だから植物の方も免疫系ができあがってないかもしれません

癌腫菌は双葉タイプの植物に
感染可能なのですが
あまり感染機能が強くないゆえに
毒に弱いとか
この植物は苦手とか
色々と制限があります

ただ条件があいやすい植物がいて
罹患しやすいタイプの植物というのが
ノイバラなんですね