鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

ミスティパープルが癌腫

実は「ミスティパープル」が癌腫になりました
購入したのはバラの家さんで1年以上前
保障していただける期間は過ぎてます

「クードゥクール」は購入してから
1年半で癌腫

癌腫という病気を考えると
我が家で感染したというより
売店から持ってきた可能性が高いです

これは決して販売店を責めている訳ではないです
だって「癌腫」の一番の被害者は販売店なのですから

売店さんにとって私たちが思っている以上
癌腫の損失があると思っています

バラの家さんは信頼する販売店です

ただ余談ですが、悪質な販売店もいるようです
癌腫のカットして販売する場合もあるらしいです
新しいお店の場合は目視できるクラウンに
切り取った後はないか確認した方がよいでしょうね

癌腫の話に戻りますと
「ミスティパープル」はお気に入りだったので
現在とても元気がある状態ですので
処分するか悩み中です

で、ここで皆様にお伝えしたいのは
「地植えをする場合」です

色々なブログを見ていると
売店からきて癌腫に気が付くのは
大体1~2年の間のようです
発見はこの植え替え時期

個人宅で土壌が汚染されている可能性は低いので
売店からやってきてから2年間は癌腫に警戒した方がよいということです

ちなみにとある有名バラ園では
バラが弱って枯れ始めたら処分だそうですが
元気な場合は治療しながら育てるケースが多いそうです

それに地植えの場合は大変です

そう考えると「鉢」は癌腫にとってメリットです
処分しやすいし隔離もしやすい

提案は購入したバラを地植えにする場合
鉢で育てて地植えエリアする予定エリアで2年ほど様子をみる
そのバラがその土地に合うかどうかの調査もできますしね

まあ、そのくらい癌腫は最近多くみかけるということです

で、
癌腫になった「ミスティパープル」ですが
処分するか治療するか悩んでます

癌腫は基本治癒薬がありません
感染元は「汚染された土壌の癌腫の菌」が
傷口から侵入してキャリアという期間を経て発病します
気が付くのはコブを発見することです

わかりやすい場所はクラウン
冬季でないと発見できない根にできる場合と
発生個所は様々です

たまに枝にも出ます
それが根頭がんしゅ病にカテゴリーされるか?ですが
購入したばかりの大苗「コンパッション」がそうでしたね

休眠期ではなかったのですが
(冬に大苗をHCで購入し夏に枝に癌腫ができるようなった)
もう処分することが決まっていたので
根をほじったところ根にこぶがありました

コブを発見するともう全身が罹患しているようです

ただ症状としては
★共存できる元気な場合
★株が弱ってしまう場合

株が弱った場合は処分した方がよいのですが
ただ共存できる場合はどうしましょうか?

まず管理ができる覚悟が自分にあるかです
・管理が大変になります
・他のバラに罹患する可能性が高くなります
・ケアも大変です

それでも育てたい場合は
まず感染するのは「台木である野茨」であることを知っておきます
※台木以外に癌腫が出た経験もあります。台木から癌腫が移行したのだと思います

癌腫になりやすいナーセリーがあります
河本バラ園さん関係
改良園さん関係

基本、繊細なバラの場合
多くの農薬を必要とするために
畑が汚染されやすくなります

しかしこれは仕方がないですよ
バラの宿命ととらえた方がよいですよね

私が考える治療の活路は土壌改良です
癌腫はそんなに強いタイプの菌ではありません

ある程度土壌がしっかりした土の場合
将来的には淘汰、もしくは静か姿をひそめているか(ずっとキャリア状態)
治癒したかはわかりませんが
確実に癌腫のコブの出現が少なくなります

鉢で育てる場合、まず販売元やナーセリー経由の
野茨のゴボウのような根
こちらが世代交代でなくなってもよいくらい
根を育てていくことです

鉢での栽培の場合はゴボウのような根より
毛細血管のような根がよい根です
(台木の種類によります。あくまでも野茨)

まずゴボウのような根は深く地中に潜って
開墾をする土木担当の根です
鉢ではその根はあまり必要ありません
まず時間をかけて根の世代交代をしていくのです

毎年根をチェックして
コブの状態をみていきます
コブを取り除き、厳重に根を洗います(根を消毒)
前年と比べてどうか?
よい動画のサイトがあります

根頭がんしゅ病から1年。瀕死の夢乙女はどうなった⁉癌腫のチェックと土替えを行いました。
https://www.youtube.com/watch?v=5e2qlPvwzTQ

ケアの仕方をとても丁寧に説明されてます

3年くらいすると
根も世代交代され
かなりよい状態になっていると思います

ただ苗が弱っていくようなら
処分されて新しい苗を買うことをお勧めします

で、その土壌改良剤で狙っているのが
「カルスNC-R」なわけです

ただ、まだ手間のかかるのを懸念して
「ミスティパープル」はどうするか悩んでいます

ただでさえ場所のない我が家
処分してしまった方がいいような~と思う心と
ダメ元で「カルスNC-R」を用意しているので
治療してあげれば?という心が動いています

「カルスNC-R」以外はそろっていますが
肝心の「カルスNC-R」はあくまでも予約販売で予約しただけ

届くのは12月半ば
まあ、急いで答えを出さなくてもいいかな~とも思ってます

 

※※※追記※※※

詳しい癌腫の生態に関しては
下記に書きましたので参考にしてください

癌腫菌、アグロバクテリウム菌
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2023/11/25/010724

癌腫は「やせた土地」がお好き
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2023/11/25/014217