鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

夏剪定はじめました

バラ塾でお盆かお盆過ぎくらいから
シュラブの夏剪定をおすすめしていた

主旨としては
シュラブ系は
通常のバラ(HT)より開花に
時間がかかるケースが多く
品種によっては寒さで
咲かなくなったり
ボーリングを起こす可能があるからとのこと

ただ深読みすると
シュラブは夏に活性化するものが多い
この活性化をうまく利用して夏剪定をする

夏の活性化の一つに
ツルを伸ばすというシュラブ品種がある
それらに花を咲かせるには
ツルを伸ばす(ツル芽)を切って開花を促すと
ツルではなく木立のように咲く品種もある

バラはエネルギーを考えながら育てる植物

そのエネルギーをどうするか?
株の充実にそそぐか?開花をさせるか?
シュラブの場合はツルを伸ばしたりする性質があるので
エネルギーをツルを伸ばす方向にさせるか?

なのでツル仕立てにしたいなら
枝は切らない方がよい

また若い株、育ちが悪い新苗
品種によっては剪定をしない方がよいものがある

夏剪定をする目的は
冬の選定とは違い絶対必要か?と言われたらそうでもない

もともとHTの育てる方法の一つで
一輪の花にエネルギーを注ぐ量が多いHTは
充実した太い茎で切って頂芽優勢を利用し
エネルギーをたっぷり与え花を咲かせる
日数は地域にもよるがうちは45日

だから通常のHTだったら9月頭に剪定し
一番バラがきれいに咲く10月中旬に照準を合わせるのだ

あとは一斉に咲かせるためにバラの開花を調整する役割もある
また夏に開花したがっているグズグズした芽をカットしたり
夏で焼けた芽をカットしたり、リセットの意味もある

シュラブで
もっと大きく育てたいな~とか
枝が細いな~と思うものは
剪定をあまりしなくてもよい

うちのチーム「ミスティパープル」たちは
あまり夏の剪定を行わず9月中旬あたりに
毛先をカットくらいの浅い剪定をする程度
ある程度、茎の太いところで咲かせた方がきれいだからね
ただそれがどのくらいか?考える必要はある
不安なら部分的にカットしてみる
★一部を9月頭に剪定
★一部を9月中旬に剪定
★ほぼ剪定しない
これを株ランダムにまばらにしてその品種もパターンを探るのだ
そして翌年からはそれに見合った剪定をすればよい

株がまだ育ってないタイプ(2~3年株)もそうやって
試験的にランダムにバラの特性を見極めながら
今はこのくらいかな?とバラと対話しながら探っていく

新苗は基本切らない
秋によほど育っていたら切ってもよいが
浅めにした方がよいね

あと、うちはすごい狭いところ混みこみで育てているので
品種ごとで剪定をするというより
エリアごとに剪定をしている

一番最初に行うのが
ノヴァーリス」「グレーフィンディアナ」
「ローズシナクティフ」「パロマビアンカ
「セントエセルブルガー」
大きく育って無農薬管理グループ

これらの中にHTもいるがシュラブタイプのHT
パロマビアンカ」なんかはフロリバンダの特性が強い
うちはフェンスに段差で剪定しなんちゃってツルバラ状態
秋にも結構な数の花を咲かせるので四季咲きのツルバラもどきだ
※畳一畳分程度の広さね

「ブリーズ」「アプリコットキャンディ」「カインダブルー」
「クリスティアーナ」「チェリーボニカ」

「クリスティアーナ」は半ツル半木立扱い
「ローズシナクティフ」もそんな感じ

「クリスティアーナ」は育つと太くなって固くなる
また秋もよく咲くので(若いころはそうでもない)
夏にツルを剪定して、秋にも剪定している
巻きたい枝が出たら伸ばす用にとっておく(来春用)

狭いところで育ているのでシュラブ系のツルは
枝が固く太くなってしまうため
結局はツルの顔をした木立扱いになる
寺西氏の「ホワイトストリーム」もそんな感じ

「ホワイトストリーム」はあまり秋は咲かないが(少しは咲く)
「クリスティアーナ」の方が年数がたつと秋も咲いてくれる

まだ剪定をしていないが「サムズアップ」は
ツル性の枝はカットせずに来年はその枝に花を咲かせている
どうも枝の劣化が早いのでツルのように枝の更新をしている

まあ、こんな感じでシュラブでもさまざま
シュラブツル系の剪定で気を付けることは

枝が劣化しやすく来春のためにツル枝を残すか否かだと思う