鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

ディスタントドラムス

1984年に生まれた
古いバラなのだが
未だに人気がある品種

購入前は「ラベンダーピノッキオ」
ピノキオ×グレイパール)の血統だから
耐病性が低いと言われていたが
育ててみたら意外に丈夫

実は交配親は
母親はSeptember song
父親はThe Yeoman

母親の「セプテンバーソング」
アース・ウィンド・アンド・ファイアー
「セプテンバー」を思い出してしまう

日本ではリストが出てこなかったので
英語で調べたところ
オレンジかかったピンクが美しいバラ
「ディスタントドラムス」の
外側のピンクは母譲りのようだ

父親はイングリッシュローズ
1968年発表の直立型シュラブ「ザ・ヨーマン」
淡い複色系の美しいバラ

父親の美しい複色系の中央が薄い黄オレンジ

互いの素晴らしい血を受け継いだ
とても美しいバラである

その美しさから同じような品種が
耐病性や条件を改良して販売されている

ドリュ社の「ピンクビンテージ」は耐病性をあげ
耐病性は劣るがより美しさを追求した「ラ テラス」

ロサオリの「ルーブル」は花びらの数を減らし
耐病性が高いタイプだ

交配はどれも未発表だが
どれも「ディスタントドラムス」の
美しさを引き継いでいる

「ディスタントドラムス」
この時代のバラやこの色味を考えると
大変丈夫なバラである

うちでは無農薬でも耐えてきた
ただ無農薬向きではなく
今は殺菌剤は使用している

樹形の整い方は素晴らしい

ちょっとシュラブを思わせるが
樹形も美しく木立風にするのがおススメ
だが大きくした方が丈夫にはなる

花弁だが雨が降れば多少汚れる
しかし雨にも丈夫な花弁の種類だと思う

難点は花弁が暑さに強くないこと
花もちはよいのだが温度が高くなると
花もちが途端に悪くなり
パッカーンとすぐ開いてしまう

あとは日照不足にはややうるさいタイプ
日光不足で葉を黄変させて落とす

例えばより美しく育てたい場合は全体的に
日光をあてて風通しをよくした方がよい

私は混み混みの中で育てているので
中がスカスカになる

ただ秋にも美しい花を咲かせ
春とは違う重厚なタイプの花になる
しかも涼しくなると結構いつまでも咲いている

秋バラを咲かせる場合は
やはり日照が大切

できたら午前中に陽がさすところに置いておくとよい
うちはあまり日光をあげられないが
それでも午前中の陽が1~2時間でも当たれば
花数は少ないが美しい秋バラが咲く