鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

腐植酸肥料

腐植酸とは

まず、腐植とは何か?
土壌中の有機物のうち

生きている微生物や新鮮な動植物遺体を
除くすべての土壌有機物のこと

まあ、簡単にいうと
土壌にいる有機物の「非生物」のこと

除外されている「新鮮な動植物遺体」も
のちのちは微生物に分解をされて「腐植」となる

この「腐植」になる過程で
アミノ酸や多糖体類、化学構造に特定されてない
有機物質を「腐植物質」という

腐植(フミン)物質はアルカリおよび酸に対する溶解性に基づいて下記に分類されている
★腐植酸(フミン酸):アルカリ可溶、酸不可溶
★フルボ酸:アルカリ可溶、酸可溶
★ヒューミン(フムス質):アルカリ不可溶、酸不可溶

ただこの分類も様々で
ぶっちゃけまだ発展途中の分野ではある

そのことが詳しくのっているサイトがあった

株式会社ケーツーコミュニケーションズ
https://keitwo.co.jp/what-is-humic-acid-and-fulvic-acid/

ここに推定構造図っていうのが載っている
そう!!構造図すら判明していないのが現状

ちなみに発見されたのは200年くらい前である
詳しいことは
リービッヒの無機栄養説と土壌肥料学
https://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/magazine/102/mgzn10211.html

植物が有機物を無機物まで分解し
吸収するのは発見されている
それで化成肥料などの開発につながった

ただ有機物質の最終系である腐植はいろいろとわかっていない
しかし有機質肥料を人工的に作れるに違いない!!と
チャレンジされているが、なかなか難しいのが現状

ただその頑張りもあり
腐植物質もあり少しづつわかってきている
参考になる資料

腐植物質の生理活性効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fertilizerscience/16/16/16_71/_pdf

販売されている腐植物質は
上記に掲載をしたpHへの反応を使ってそれらを抽出している
それで注目されているのが「フミン酸」と「フルボ酸」

分子量が大きなヒューミンは構造式すらよくわかってない状態
調べる側もまずは「フミン酸」と「フルボ酸」を調べよう!!って感じ
まあ、それくらいしかわかってないのが現状

とりあえずわかっていることは
★キレート効果
キレートとは掴む力、ミネラルや酸素や栄養素を掴んで運ぶ
この掴んだ状態を錯体化
詳しいことは別の記事に書くとして

まあこれが例えば金属類を掴み無毒化(金属イオンは毒)や吸収力を高めたりする
低分子(体が大きな)のフミン酸はキレートしたものを無毒化
高分子(体が小さい)のフルボ酸の方は無毒化もするが、金属を植物の吸収できる形にする

低分子のフミン酸は主に土壌で微生物活動を活性化させたり、保水させたりと土壌側で植物を支えるタイプ
高分子のフルボ酸は土壌から植物に栄養を運ぶ役目をするだろうと考えられている

金属を運ぶ仕組みは本当に最近いろいろと解明されてきている

植物が根から鉄を吸収する機構の解明(2022年12月発表)
https://www.riken.jp/press/2022/20221205_1/

※金属を運ぶ仕組みを発見は「クライオ電子顕微鏡」の功績が高い
 この顕微鏡のおかげでより新しい発見が期待できる
 土壌はある意味ブラックボックスと呼ばれる難解な世界
 しかし最近エコが騒がれる中、ここに活路(利益)を見出す企業も出てくるだろう

 

ここからは発表に載ってないので私の憶測であるが
このように根からアプローチされた場合、
腐食物質が保有するものを受け渡しを行う機構があるかもしれない
これらは土壌の㏗よってさまざまなのかも

ある論文ではフミン酸が酸化しフルボ酸になるとあった

風化炭から抽出したフミン酸の酸化分解によるフルボ酸および低分子有機酸の製造
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nikkashi/2002/3/2002_3_345/_pdf/-char/ja

一応、これ以上分解(微生物により)されない有機物らしいのだが
上記の実験のように何らかのアプローチがあればより分解される可能性はあるわけだ

それに私はたとえば「フルボ酸」「フミン酸」「ヒューミン」は
今はよくわからないから一緒くたとなっているが,
構造式が解明されればその経由によって様々の種類があるかな?と予測している

 

まあ私の予測の余談はここまでとして

実はフミン酸は植物以外の生き物
私たち人間も含め役に立っているのでは?と言われている
ただまだよくわかってはいないのだが
サプリメントとかも売っている

腸内細菌の恒常性の向上や
紫外線から私たちを守るとか

正直、これからいろいろと解明される分野ではあるので
あまりサプリメントなどは効果ないだろうと思う
まあ、効果がないからサプリメントなんだろうが(笑)

まあ、こんな感じでよくわかっていない分野で
これからいろいろと解明される発展途上の学問というのはわかって頂けただろうか?

ただそういう場合よくある現象としては
「どうなの?!」という商品もいろいろと出てきてしまう(上記のサプリメントのような)
そういう場合、昔から信頼性が高い「アヅミン」がおすすめだと私は思う

もともとよくわからないが効果がある
だから学問としても調べよう!!というのは
「アヅミン」の働きも高い

まあ、次はこの「アヅミン」を肥料法の観点から着目したいと思う