鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

また癌腫…

さて今年は何株目の癌腫でしょうか?
癌腫のパターンがちょっとわかってきたほどです

今回の癌腫は
「クリムゾングローリー」
コリンクレイヴン」

「クリムゾングローリー」は
香りがお気に入りにバラです
今年で5年目でした

暴れる樹形を調整しながら
大切に育ててきましたが癌腫だったようです

購入元は吉本花城園さん

癌腫はこんなに頻発するとは思わずに
今までチェックをしてきませんでした

無農薬だし大丈夫だろうと…

はなはなショップのサイトでは癌腫に関してこのように説明していました

 

「苗木を買って届いた時に、ガンシュが出来ていた!というのは、
生産段階で感染し、発症したケースです。」

「2年目、3年目、それ以上経ってから見つかるガンシュは、
実は、皆さんの家で感染&発症しているんです。」

 

家で出来る、ガンシュ病予防
はなはなショップの記事を参照
https://hanahana-shop.com/blogs/shop_blog/6525

 

私は上記の「はなはなショップ」さんとは考え方が違います
癌腫はそんなすぐ発症する病気ではなく潜伏期間が長い病気です

生産現場で保菌をし
ゆっくりと成長し癌腫というコブを発見して

「あ!癌腫!!」

癌腫を発見する株は大株以上です
あまり新苗では発見しません
※結果、1年以降に癌腫になってます

バラの苗と一緒に成長する
成長し始めてクラウンゴールが
ある程度の大きさになり発見できる

なので大苗を購入し
翌年の植え替えで発見する率が高いからです

いじわるな考えですと
お店にとっては
「おうちで感染した」方が都合がよいのでしょうね

ちなみに昔、楽天で販売していた
※現在は楽天を撤退

圃場を使わずに鉢で生育販売したお店の株は
一つも癌腫には罹患していません

新苗でも癌腫発生するのもあるようですが
新苗から発生するような癌腫は
正直、結構ひどい癌腫です

このような株は状態にもよりますが
処分された方がよいかもしれません

理由はある程度成長して癌腫のクラウンゴールができるより
新苗のような赤ちゃん株からできてしまうと
導管を圧迫するなど物理的な障害が大きくなることが予想できます

成長してクラウンゴールができる場合は
導管側より外側に成長し(なので導管が詰まりづらい)
癌腫でも育成可能な株が多いです
癌腫だって宿主が死ねば困ります

我が家の癌腫の場合
あまり癌腫自体大きくならず
癌腫がついた根の発根率がとても高く
育成を手助け?のような事例が多くありました
※無農薬有機肥料の栽培

ただ私自身は汚染を恐れて処分してます
※販売がない希少種は癌腫のまま育てる株があるかもしれません

そうそう、それと癌腫が困ることは
とても発見しづらいことです

発見しやすい場所にできる癌腫は
多分ひどい癌腫なんだと思います
それかラッキーなのかもしれません

発見しづらい場所
それはクラウンの下にできることが多いです

↑「クリムゾングローリー」の癌腫。もう処分するので前の根を全部とり撮影しました。ちょうどクラウンの下あたりです。見つかりづらいし、ここまで土をよけるのはバラの負担も大きい作業です。

 

クラウン下までほじくるのは
株にとても負担がかかる行為です

しかし今年は癌腫の頻度を考え
リスクを承知で癌腫のパターンを覚えて
なるべくチェックしてます

癌腫パターンを確立したのは最近の
昨年の12月です

ただ発見方法を確立するまえに
植え替えをしたものは
そのままにし新たにチェックしません

再度チェックのために
植え替えをおこなった株から土を落とすのは
これこそリスクを行う行為だからです

うちの場合
植え替えは結構早く行っていきます
10月後半くらいから
※今年は11月はじめから

すると少し発根するため
新たに植え替えをしてしまうと
株がかなり傷んでしまいます

正直、大切な株がまた癌腫というショックもありますが
また土の処理をどうしよう…ということ

癌腫がみつかるたびに
色々と消毒をしなくてもいけないので
作業が滞ってしまい大変です

↑「コリンクレイヴン」の癌腫。育成は問題なかったです。根の付き方が癌腫かな?と思い土を落としたらやはり癌腫でした