鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

次亜塩素酸水とは

簡単にいうと
次亜塩素酸を主成分とする酸性の水溶液

次亜塩素酸は化学式にするとHClO
分子の状態で水溶液中に存在するのが特徴で
酸素原子に水素原子と塩素原子が結合した構造(H-O-Cl)をもちます
H…水素、Cl…塩素、O…酸素

次亜塩素酸水に含まれる次亜塩素酸は
有効塩素成分の塩素ガス、次亜塩素酸イオン(次亜塩素酸ナトリウム)、
次亜塩素酸の中で最も殺菌力が強いです

次亜塩素酸水は有効成分である次亜塩素酸を高い割合で含むため
低濃度で使用できるのがメリットです

私の場合は次亜塩素酸生成器で
塩(30g)と水道水(2L)で約50度の温度で生成してます
濃度は100~200ppm
※生成中は必ず換気をする

濃度を100~200ppmにしている理由は
効果期間が長いからです
※次亜塩素酸水はとても不安定です

バラに撒くときは
20~50ppmに希釈してハンドスプレーで撒いてます

安全性が高いといわれる次亜塩素酸水ですが

噴霧するような場合は
呼吸器や皮膚のためにも希釈した方がいいです
またバラにも刺激が強いようなので常用する場合は希釈するのがおすすめです
※私の場合は100~200ppmを素手で使用すると手が荒れます

他に希釈するときの注意は
希釈したものは効果期間が短いため早めに使い切ること
水以外の混ぜ物は効果がなくなるのでやめた方がいいです

これを雨が降っている最中や
雨が降り終わった後に黒点病に弱い品種を中心に
重点的にまいてます

露地栽培だとどうしても雨の日に
黒点病の菌が増えて活性化(15~20℃は特に注意)します
※子嚢胞子が雨をスイッチとして飛散するためです

菌が葉に付着すると水分があるところで
バラの葉の細胞内に菌糸をのばし始めます
雨の中で撒くはこれらの数を減らすためです

次亜塩素酸水の効果は撒いた時で効果が終わるため継続性がありません
雨が降っている時は定期的に撒くと菌の数が減ります

ただ黒点病にならないというわけではなく
黒点病の数を減らす程度です
しかし効果はあります
葉が1~3割ほど多く保持されてます

無農薬で黒点病にもっとも効果のあることは
軒下のようなところへ雨が降ったら移動してあげること
その時に消毒がてら次亜塩素水を撒いてあげるのは一番効果がありますよ