鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

黒点病を知る5(感染のしかた)

子嚢菌の大きな特徴は微小な子嚢を形成しその中に減数分裂によって胞子をつくることです
多くのものがよく発達した菌糸体を形成します

生活環において無性生殖のみを行うステージである不完全世代(アナモルフ)と
有性生殖も行うステージである完全世代(テレオモルフ)をもつものが多いです

バラ類黒点病の場合
有性世代(完全世代=テレオモルフ)
ディプロカルポン ロゼア(Diplocarpon rosae F.A. Wolf)

無性世代(不完全世代=アナモルフ)
Marssonina rosae(Lib.) Died.

黒点病の菌は、土壌や空気中に子嚢胞子が多く浮遊してます。
そのまま葉につくもの、虫に運ばれるもの
黒点病の菌はごく普通の土壌菌にも空中雑菌にもいる常在菌のような存在だと思います

それらがある条件を満たすと葉に付着した胞子が発芽します。

まず菌糸をのばしながら他の菌糸と接合し細胞内に侵入します
菌糸をどんどん伸ばし分生子を形成します(無性世代)
※肉眼で確認できる黒いスポットはここらへんで出現するんでしょうね

どんどん大きくなり今度は子嚢盤(子実体)を形成します(有性世代)
そして胞子を拡散させるのです