鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

夏とバラ

バラにとって夏は鬼門である
苦手な梅雨が終わって
猛烈な暑さ

しかも近年の暑さは異常
庭のアジサイ(鉢栽培)が
夏にいつも枯れそうになるほどひどい

しかしバラにとっての育成期は
5月の開花が終わってから夏季
暑さの苦手なバラにとって育成期でもあるのだ

ずっとうちにいるバラたちは
夏の強い日差しに焼ける葉もあれば
お榊のように強靭になる葉もある

調子がよければ一日の成長が
実感できるほど伸びている

夏のバラ作業は暑いので
作業は遅くとも朝10時半くらいまでが限界

夏は熱心に虫の捕殺をしない
天敵たちにお任せ状態である

重要なルーティンは
摘蕾と葉のチェック
水あげ、少量の肥料

作業は大抵早朝
4時半~7時くらいから開始し
終了は平日は8時まで

摘蕾と葉のチェックは
水を上げる前に行っている30分程度
チェックしながらオーガニック液も葉水
大切なのは葉の黄変具合
要注意なのは暑さに弱い品種
基本、青や紫系、黒バラは夏が弱い
ノヴァーリス
ブルームーン
ブルーライト
「トワイライトヨコハマ」
「しのぶれど」
「ディスタント ドラムス」
「クリムゾングローリー」など

ヨーロッパ系のバラ
特にイギリス系出身のバラ
またそれらを親とした品種
「サムズアップ」(イギリスのバラ)
「ロードライトガーネット」(交配した「ミッドナイトブルー」は夏に弱い)

夏場の西日はきつく丈夫なバラでも
黄変してしまうことは多々ある

光合成をおこなってない葉は
通気性が悪くなるのでとっている

特に大切な作業は水やりだろう
夏の水やりは一度目は十分鉢の中を濡らす
これで鉢の中の温度を下げる
また乾いた土は水の吸収が悪くなるため
2~3往復しながら水をあげていく
この作業は1時間ほど

天気によっては葉水も行う
葉水をやる基準は短時間で水が乾きそうだと判断した時
濡れた葉が長時間になるとバラは黒点病になる
しかし暑い日なら短時間に乾くため
ハダニ、隠れた虫の追い出し
バラ全体の温度を下げる
葉からの水分補給もできる

少々の肥料は上げすぎなことが大切
以前のブログ
肥料やけと水切れ
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2022/08/26/003150
を参考に

暑い日は肥料濃度が上がりがちのため
少量であることが大切
いつもより重点的に水を上げるため
肥料が底から流れ出す量も多いため
少量の補給は必要
いわゆる流れ出す補填程度の量だ

最後はバラをもう勝手に伸び放題のすることである
品種のよっては8月下旬~9月上旬に夏選定を行うまで
バンバン伸びてもらい成長と光合成をたくさん行うことで
素晴らしい秋バラと
たくましく冬を乗り越えることができるバラに成長するのだ