鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

バラを無農薬で育てるということ

バラを無農薬で育てるとは
大変手間のかかる作業である

一部、何もしない=無農薬
と思われている人もいるが
事実上、無農薬ではあるのだが
あまりにも何もしないとダメになってしまう

よほど条件がよい土地
日当たりがよく肥沃な土地であれば
バラは生き残ることができる
細々とたまに花を咲かせる

このような恵まれた土地の場合
ポイントにお世話をすれば手間いらずのバラにはなる
冬に冬肥えを上げることだ
恵まれた地植えのバラならそれが可能な場合がある

しかし世話をしなければ大抵は
死滅してしまうだろう

正直、無農薬より農薬を撒いた方が
手間がかからないと最近一部の低農薬行い実感している

撒いている農薬は殺菌剤とスプレータイプ
できるだけ殺虫剤は使いたくないので
スプレーは使わないようにしている

無農薬を行う場合
大切なのは「観察眼」だと思う
正直、バラにとって無農薬は酷である
なのでダメそうになる前に手を打つこと

品種の特性、そのバラの癖
害虫の被害やパターン、産卵
品種によって害虫の好みも分かれる

以前無農薬で「乙女心」という紫のバラを育てていた
紫のバラの中では強靭な品種だが
無農薬ではやや無理があるのは否めないタイプ

ただ樹勢は強いためなんとかなるタイプ
これが「タバコガ」に大変好かれるバラで
うちでは発生が少なかった「タバコガ」が爆発的に増えた

割と蜜系の昆虫にも好かれ
よい意味でも悪い意味でも昆虫に大変好かれるバラだった

無農薬だとどうしても黒点病になって葉を落とす
それをどこまで耐える品種が見極めるのも大切

わかりやすい基準点は
梅雨の前から黒点病で葉を落とすタイプは
無農薬は難しい

また品種によって
新苗から適応させていく
あまり新苗には無理をさせない

新苗は黒点病にさせないため
雨に当たらないようにする
新苗なので大きさも小さいため
1シーズン1~2鉢くらいだったら
雨の時は玄関の下や室内に避難させる

会社勤めのため
予想外に雨に当たった場合は
次亜塩素酸水で約6~12時間おきに消毒

正直、これをやるくらいだったら
殺菌薬を使った方がずっと楽だ

新苗から育てる理由は
その品種の特徴が分かりやすいからでもある
それに新苗はグングン成長するので
ちょっとした楽しさみたいなものもある

まず4号のポットで届く
根の状態をみてどのタイプにするか決める
そこでクルクルと根が撒いているタイプは
根を傷つけないように少しクルクルをほどいてあげる
これはとても気を付けて行うこと
そのようなタイプはすぐ6号鉢にしても大丈夫なタイプ
新苗の売り出しで根がクルクルしているのは
樹勢がとても強い証拠だからである

根があまり育ってなさそうなら
乾かしながら育てた方がよいタイプ
4号のロングポットで少しずつ状態をみる

バラを育てるにあたってのポイントは
「根を乾かしながら育てる」
実は簡単そうでこれが結構難しい

特に弱い品種を育てる場合は
水を上げるパターンを熟知する必要性がある
根は乾いたときに伸びて育つのと
あと乾くことで酸素の補給をする
ある程度の乾きはバラ育成で一番のポイント

新苗から育てるとそのタイミングを見極めやすい
ただそこまで気を遣うバラは初年度は花は咲かせない方がよい

状態によっては2年目の春に試し咲き
花を1~3つ程度咲かせて株の様子をみる
弱い品種はある程度の大きさまで育ててから開花を期待した方がよい

あとは害虫たちの付き合い方だ
まず相手のサイクルを知る

アブラムシの場合は春の新芽
丸々太ったアブラムシを捕殺していく
これが幹母となりクローンを増やすので
アブラムシの場合は春の時期のある時期の捕殺がとても有効

ほどほどするとアブラムシを食べる虫も増えるので
すると思ったより増えたりしない

あと肥料の上げすぎに注意する
肥料とたい肥を区別することだ

時間をかけて効果があるたい肥
油粕のような早めに効果があるタイプは
とても優秀な肥料であるが使う場合
少ない量をマメに上げた方が効果的
うちは油粕ぼかしという米ぬかやコーヒーカスを一緒に熟成
特に6月あたりにいつもより多めにあげるとシュートが出やすい
あと有機性の肥料をマメに撒くと土が劣化しない

冬に大切なのはたい肥系の肥料
これは長く効果的なのでこちらに重点を置いている
バラの家さんの混ぜるタイプのたい肥を品種によって量を変えている

バラゾウムシ系はニーム木酢液が効果的
これを頻繁に撒く
特に新芽やつぼみがでる時期に
かなり効果的だと思う