鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

肥料やけと水切れ

肥料やけと水切れは
同じような症状をみせます

・下の葉が黄色くなる
・葉が枯れる など

似ている理由は
弱らせる原因が一緒だからです

その原因とは
水が吸えないこと!!

水切れは
物理的に水がないのでわかりますが

肥料やけが何故水切れ?
と思う方もいると思います

肥料やけを勘違いしているケースは

「濃い肥料のエキスを根が吸って、摂取過剰で弱る」

これは間違えです

肥料やけは水枯れと一緒で
水が吸えないから弱るんです

学校で習った植物が水を吸うシステムを思い出してください

植物が根から水を吸い取るのは「浸透圧」によるものです

 

例えば

料理

素材に塩や味がしみるのは浸透圧
塩の多い汁から塩の少ない素材に味がしみるのは

水が塩分濃度の高い方に移動しているから

 

例えをもう一つ

きゅうりを塩でもむと
水がでてきますよね

それは水が濃い塩分の方に移動するからです

水が
薄い方→濃い方
に動く仕組みを浸透圧と言います


例えば食塩と水で例えると

濃い食塩水 | 薄い食塩水
      |
      |
    この線は半透膜

「半透膜」は
水(溶媒)は通過できるが
塩(溶質)は通さない膜
すると溶媒の水は濃い方へと移動し、濃度の均一化を図ることを
「浸透圧」といいます


で、鉢に濃い肥料がある場合
土の中が「濃い」
根が「薄い」
となり

水の流れは根→土となり
根は水分が吸えず、それどころか水分をとられて
水枯れ同様の症状を引き起こすのです

この状態が起こりやすいのが
水分が乾きやすい夏

土がカラカラに乾くことで
肥料濃度はどんどん上がっていき
この浸透圧による肥料やけが起こりやすくなります

夏場の肥料は控えめに
とか
液肥の方がよい

と言われるのは、肥料濃度による浸透圧の悪影響がゆえんです