鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

展着剤3

展着剤の中で一番化学的なのが
機能性展着剤

また機能性タイプは展着剤以外にも
ほかの機能をプラスしている場合もある

別名アジュバントとも呼ばれているが
自分はこのタイプを使ったことないので
正直わかっていない

展着するというより浸透型で
細胞の中まで浸透しちゃうタイプの展着剤

効果を発揮するのは
治療効果が高い薬剤や
あとは除草剤なんかは
中に薬液を浸透させて効率よく枯らす

展着剤に関してわかりやすい漫画を見つけた
丸和バイオケミカル株式会社
https://www.mbc-g.co.jp/cms/wp-content/uploads/2022/09/how-to-choose-adjuvant_comic.pdf

展着剤の3タイプ
機能型(アジュバント
一般型(スプレッダー)
固着型(スチッカー)

で説明したが
今度は界面活性剤の違いで考える
すると固着型は関係ないので

機能型と一般型に関係する話となる

イオン型と非イオン型がある

非イオン型から説明すると
上記の漫画にあるように非エテール型は論外
これらはクラチナ層を溶解して浸透していくので植物に対してのダメージが高い

エステル型は高分子型(とても細かいということ)で
表面の傷から浸透していく(ミセル型)


イオン型と非イオン型だが
基礎的なことを説明すると
非イオン型はノンイオン(Non-ion)=ノニオン系とも呼ばれている
イオン型は陽イオンはカチオン、陰イオンはアニオン

基本、生物の表面は陰イオンが帯電している

簡単に考えると汚れを落としたい石鹸は陰イオン
汚れ、いわゆるはがれたタンパク質(垢)は陽イオンを帯電しているので
それらと結びつき汚れが落ちる

何かを付けたい場合は逆に陽イオン
リンスは陽イオン

「生物の表面は陰イオンが帯電している」を思い出してほしい
陽イオンは菌に付着して殺菌効果もある

よく私のブログで説明している「次亜塩素酸水」がある
これは素晴らしい殺菌効果がある理由は
遊離しているCl+が菌から電子を奪い死滅させるためだ

実は私たちの体にも同じようなメカニズムがある
血管壁は通常「陰イオンが帯電している」状態である
しかしはがれると陽イオンを発生させる

まあはがれるとは血管に傷を負うことだ
血管は血液の流出を防ぐために
止血サイクルに切り替える

その一つが陽イオン
血管壁が傷がつくと
陽イオンを発生させて赤血球や血小板を吸着させる
その後、血小板がノリのようになり強固に傷をふさいでいく

で、思い出してほしいのが石鹸
はがれたたんぱく質(垢)の陽イオンと石鹸の陰イオンが結びつく

この生物の基本が葉の表面も同じで
陽イオンタイプのメリットは付着した菌類を死滅させるが
葉も傷つけてしまう(細胞膜攪乱)
しかしそれで内部にも浸透する

このように機能性タイプには
葉を痛めてしまう場合がある

また機能性タイプは薬害の注意した方がよい

使っている農薬によって薬害がでる場合もあるし
内部に浸透する分、効果が高く薬害が出る場合もある

また攪拌という意味合いにおいては一般展着剤に比べ
弱いため濃い部分と薄い部分が出て薬剤にもつながる場合もある

機能性タイプはよく理解されて使うか
用途によって使い分けた方がおススメ