鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

乙女心

バラの家さんのセールで
「乙女心」を購入しました

故 安田祐司氏のバラです
代表先は「モカ」「衣香」「シエル・ユウ」など

安田祐司氏に関しては
情報がほとんどないのですが
本業がサラリーマンらしいのですが
賞などでお名前がよくお見掛けする方です

紫系なのでちょっと気になっていたバラでもあり
丈夫ならいいな~と思い購入してみました

耐病性的には
タイプ2であることは間違えないのですが
通常よりやや弱く
紫系にしたら強い部類って感じです
現在、うどんこ病の初期も出てます
輸送のストレスで中葉は黄色く変色は続行中です

今回蕾がたくさんついた状態で送ってくれました
花は小輪で大きくなったミニチュア系って感じです
樹形も整っていてブルー香もあります
香りは中香レベルですが、咲いている数によって強弱ありです

花は房になって咲くタイプ
薄紫の花で外側はやや濃い紫がアクセントになります
名前どおりの可愛いらしいイメージの花です
花持ちは普通かな?
現在は極力雨にあてないように育ててます

トータル的にも素晴らしいバラだと思います
ただ、無農薬には不向きそう(笑)

あと虫にすごい好かれます
香りバラだからってこともありますが
どうもアブ系の虫が1花1匹にいるほど
蜜や花粉が好きな虫たちのアイドルのようです

左の薄い紫の花が「乙女心」、右の紫が「ブルーフォー・ユー」

マミーローズ

河合伸志氏の2022年の新作のバラ
まだどこも販売してないですね

河合伸志氏の新作は情報が出てこないですね
そういえば「トワイライトヨコハマ」も情報が少ないです

「トワイライトヨコハマ」は育てます
そこで感じたのは
シュラブの血が入ってる?

もともとブッシュが交配親(紫の園)なので
花は主に先端にしかつかないですね
ただ、倒すと芽もでてくるのでもう少し大きくなれば
様子が変わってくるかもしれません

「マミーローズ」の話に戻りますが
写真だけの雰囲気は「スィートチャリオット」?

下記はあくまでも妄想ですが

マミーとは
小さな子がお母さんと呼ぶ時の幼児語(mammy)
もしくはミイラ(mummy)
色合いからミイラ路線はないとして

小さい子(花)が母(ツル)で大きく育つ感じ?
「スィートチャリオット」が大きなツルになった感じ?

意外にパーブル系の小輪系のツル(シュラブも含め)は少ないんですよ
特に返り咲きや四季咲きは…

「マニントンマウブランブラー」一季咲き
「ラプソティ イン ブルー」とその仲間たち(四季咲きが多い)
「マジェンタ」系列(一季咲き)

大型ツルだと四季咲きは難しいので
レイニーブルー」のサイズの
「スィートチャリオット」版だったら人気出そうですね

耐病性があったらなおよし
私が欲しいです(笑)

冬の大苗を予約(2022年秋)

冬の大苗を3鉢予約しました

1鉢目は、新品種の「サマルカンド
紹介に「群生の美として見せるバラ」とあります
多分ですね、写真と育てる咲かせた現物のイメージは違うかもしれませんね
花弁が雨にも弱いかもしれません
写真のような花は難しい、もしくは時間がかかるのかな?

少し「ミスティーパープル」に似ているかな?と思いました
実は最近「ミスティーパープル」を購入しました
ナカナカ、ショップがカットした切り口から
新芽あがりませんね~
少しだけ芽が上がったところに花芽をつけてくれましたが
多分、午前中の光希望かな?
日照条件が厳しいうちではナカナカ厳しいですね

「ミスティーパープル」
好きなバラによく選ばれる人気種
咲き始めの美しい感じもよいですが
開ききった感じが「たそがれ」を思わせてよいですよね
そうそっち狙いですよ

実は「サマルカンド」の開ききった姿、楽しみです
ただノーヴァリース系(元はブルーバーユだと思われる)が入っていると
花弁が雨に弱いと思います
「ミスティーパープル」も雨に弱いそうですね
強いといいな~と淡い望みを抱いてます

2鉢目は、今更ながら「シェエラザード」を購入
いつか買おうと思いながらズルズルと…
今回、寺西氏の「インドラ」と悩みました
実はセールで寺西氏の「ローズオオサカ」を購入したばかり
寺西氏のバラは無農薬向きでないので育てるのが手間がかかるので
一年に一鉢くらいと決めています
また、最近、無農薬向きでないものばかり購入したので
無農薬向きでない品種は1鉢にと思い
シェエラザード」を選びました

シェエラザード」は一時無農薬向きと言われてましたが
今は無農薬向きではないが普通のバラよりすこし強いレベル
「シューラネージュ」の血も入ってるかな?と予測してます

交配親が「うらら」らしいです
「うらら」は花付きがよい花で有名ですからね
花付き、花持ち、また最後まで美しい花
ロサオリエンティスの看板娘にふさわしいバラだと思います

3鉢目「ルーブル」も予約しました
やはり無農薬でタイプ0は魅力的です
ストレスが少なく育てられます
あとあの色合い

実際に育てないとわかりませんが
「ディスタント ドラムス」を八重にしたような感じ?
「ディスタント ドラムス」似て少し丈夫になったのが
ドリュが2019年に発表した「ピンク ビンテージ」は今も人気で売り切れるバラです
実際はどうなんでしょうね?

モナリザ」というバラがあるんですが
もしかしてこれが八重になったような感じ?
モナリザ」といえば「ルーブル」ですからね

「クー ドゥ クール」にも似ていたらいいな~と思います
花型が少し似てるかな?
「クー ドゥ クール」はヨコハマのバラ園でみたんですが
あのピンクのブロッチがかわいいんです
しかし実際に育ててみると、あんなにきれいにブロッチ入らないんですが
それはそれで素敵なんですよね

ちなみに「サマルカンド」「ルーブル」は
発売して30分もたたないうちに完売してました

バラを購入3(選ぶ品種編)

無農薬の場合
選ぶ品種は重要です

できたらバラの家さんのタイプで
タイプ2まで
中にはタイプ3までいける場合もありますが
黒点病に弱い
樹勢が弱い
これらは避けた方が無難です

軒下が使えるなら
黒点病は防げるのでよいですが
ベランダなどの場合は
うどんこ病に気を付けた方がよいですね

ただ、不思議と無農薬にすると
うどんこ病の発生率は少なくなります

あと癌腫も少なくなると思います
今まで癌腫の経験は一度きりです

ある程度の数を育てる場合は
タイプ2タイプの数を半分以下にし
他は丈夫な品種と言われる品種にした方がよいです
あまり耐病性が低いものばかりだと
どうしても病原菌が繁殖しやすいからです

あと一気に苗は購入せず
無農薬になれるまで時間がかかるので
少しづつ購入した方が無難です

無農薬で育てて3年くらいたつと
その品種の特性がわかってきます
意外に無農薬にいけるもの
あまり耐性ができにくいもの
育てていると育てる場所とか癖とか
本当に様々です

また最近
「耐病性が高い」と宣伝すると売れるため
耐病性が低いのに耐病性が高いと謳う品種もあります

私が育てそう感じるのは
京成バラ園さんが耐病性が強いと押している
「アライブ」は日本では耐病性は
決して高くありません
ADRは受賞しているのですが
どうも日本の湿気と温度が合わないようで
普通のバラ程度だと思い育てた方が良さそうですよ

「センティッドエアー」も耐病性が高いと売り出しましたが
普通レベルだそうです

あとは丈夫さの基準が
大昔の育てるのが難しいバラを基準にし
「耐病性が高い」と紹介しているお店も結構あります

バラを購入2(今季の管理編)

私は無農薬鉢でバラを育ています
バラを購入する時はできるなら
ある程度育ったバラがよいと考えてます

理想は中苗
中苗の場合は秋に販売してます

大苗もよいのですが
大苗は冬発送されてくるので
いつ発送されるか気になるところ

だったら中苗を買って
様子をみながら自分のところで冬越えした方が
仕立てもできるのでやりやすいのです
もしかしたら秋バラも見える可能性もありますしね

難点は人気の品種はほとんど売り切れており
秋に中苗を購入できる可能性が低いです

新苗は赤ちゃん苗なので
無農薬だとハードルが上がります
中には新苗から無農薬にならした方がよいと考える方がいます

新苗の場合は梅雨に入る前までが育成のチャンス
梅雨に入ると黒点
夏は成長が止まる品種が多く
秋は成長のチャンスですが
長雨で黒点病にあることも多く

タイミングよく育つ品種もあるのですが
暑さに弱いタイプは中苗以上から始めるのはおススメですね

苗が届いた今季は注意が必要です
それが大苗でもです

理由は大きく環境が変わるから

例えば「バラの家」さんから届いた苗
バラの家さんは農薬で管理してます
場合によってはハウスで育ているので
無農薬で露地、しかも暑いこの環境は
バラにとっては厳しくもあります

なので初年度だけでも
品種にもよりますが
長く雨が降る場合は軒下に入れるのが理想です

うちは軒下はないので
台風や長雨の時は来たばかり苗は
家の中に入れてます

ただ、家の中は安心か?というとそうでもなく
この前大型台風が来た時に
3日間室内で管理した
強靭の「クー ドゥ クール」が弱りました

鉢内が蒸れたみたいで
根にストレスがかかり
下部の中の混みあったところが
黄色葉になり葉を落としました

長く育ている
「エレガンスアイボリー」も
台風の時に3日間室内にいたんですが
新しく展開した新芽の枝の一部が黒く変色

とりあえず様子見ですが
冬剪定の時にはカットしまう場所ですが
ずっと気にしてましたが
枝が固く充実してきたのでとりあえず大丈夫だと思ってます

そして冬があけて来季になると
無農薬に対して少し耐性が付き始めます
もちろん品種にもよりますね

植え替えは自分用でブレンドした土
良い菌が育つようにボカシ肥料を使用してます

化成肥料は春からIB肥料を保険であげるくらい
土はバラの家さんの「極上バラ栽培土のもと」と赤玉
「極上バラ栽培土のもと」の中に少し化成肥料は混ざってるようですが
極力化成肥料は使わない土づくりです

他には馬糞肥料、ミリオン、ぼかし肥料
前年度使ったヤシの木マットを細かくして
土が出ないように底石替わりにひいたりしています
ヤシの木マットはどうも菌類が好きらしく
引いている周りの根がすごい発根がよいです

育成期にはマメにボカシ堆肥とIB肥料
バラにあげる栄養というより土の中の生物多様性を目指します

植え替えといっても土は毎年再利用
しかし連鎖障害の被害はない状態です

バラを購入1(発送編)

私は主に「バラの家」さんで
バラを購入しています
とてもおススメのセーナリーです

「バラの家」さんは農薬を使って栽培してます
場合によっては屋内で管理されている場合もあり
到着してからバラに環境になれるまでを紹介していきます
あと他のショップとの違いですね

「バラの家」さんでは
到着日と時間が指定できます
これ、かなり大切です

京成バラ園」さん等は
発送の指定がいっさいできなく
発送する前に届くメールのみです

働いている方はバラを受け取れない可能性があります
もちろん荷物は「再配達」はできるんですが
この「配達」という行為はバラにかなりストレスがかかります

あと予約販売等で10月から順次という
発送をされるお店もあります
これは剪定された大苗がほとんどです

一番発送に適しているのは
2月に送られてくる「大苗」です
「バラの家」さんの場合2月~3月上旬
しかも発送前にいつ届けてよいか?確認のメールが来ます

「大苗」発送でここまでやってくれる場合も少ないです

まず10月発送で困ることは
10月だと冬剪定をした枝から芽が出てしまうこと
すると芽吹いた芽が病害虫を来季に持ち越してしまいます

また芽をだすためにはエネルギーが必要です
10月だと根がすこしづつ休眠に移行しており
芽を出すエネルギーは枝から供給されることが多いです

病気を持ち越さないため
2回の芽吹きを必要とすると
バラが結構弱ります

あと一度あったんですが
届いた大苗が芽吹きと同時に枯れこむことがあります
この場合、根に問題があることが多いです
下記の記事を参考にしてください

冬の大苗がいきなり枯れこむ「みかも」
https://hati8chang.hatenablog.com/entry/2022/06/05/184433

「冬の大苗」以外の時期の発送は
とても注意が必要です

まず「新芽」を芽吹いた状態のもの

新芽は発送中の温度や湿度にかなり弱いです

特に注意なのが
うどんこ病に弱い品種」
ようはムレに弱いんです

枝が充実する前の
新芽は枝がクタ~となるケースが高いですね
夏場は水切れの可能性がありますが
一番多いのは通気性の悪さと温度の高さ

なので届いたバラ苗は早く開封してあげてください
特に赤ちゃん時代の「新苗」
温度の高い時に届く時はかなり要注意で
場合よっては枯れます

ちなみに私が購入して新芽がクターとなっていた品種
・6月中旬発送(河本バラ園バレッタ大苗)
・9月中旬発送(河本バラ園リナルド中苗)
・9月下旬発送(寺西菊雄氏ローズオオサカ中苗)

またクターとなった場合
数日後に下部の部分の葉が黄色に変色することもあります

・河本バラ園「バレッタ」大苗、下部葉一部黄色に変色
・河本バラ園「リナルド」中苗、下部葉一部黄色に変色
・クターとなっていないが禅ローズ「乙女心」中苗、、下部葉一部黄色に変色

一番、被害が大きかったのは「乙女心」
来たときは結構よい状態でしたが
2~3日後くらいに発症しました

葉が黄色に変色する現象は
根のストレスです
発送が原因の場合は発送後、2~4日くらいで現れます

原因は様々で暑さ、ムレなど

これらが今後育てる時のポイントにもなります
まず、水加減に注意が必要

河本バラ園「リナルド」は今は大丈夫になりましたが
発送到着後、なんか元気がなかったです
「バラの家」さんから発送された苗は「さすがプロ!!」という申し分ない苗
しかしなんかグズッとしているんです

実はその前から育ていた河本バラ園「バレッタ」が似たようなタイプで
河本バラ園のバラをよく知らない私は

「バラに根腐れなんて滅多に起きない!!」と思ってましたが
河本バラ園さんのバラは違いました
根にストレスがかかっている時、根腐れを起こしやすいかもしれません

そういうバラの場合
管理の方法が2種類あります

よく土が濡れているのにクターとなってしまうバラ
「クリムゾングローリー」様がいます
こちらの場合は逆に新鮮な水をたっぷりあげて酸素を届けてあげると
クターとなった首がシャンとします
※うちはすべて鉢バラの露地無農薬栽培です

ちなみに「クリムゾングローリー」様は
うどんこ病や暑さに弱いタイプ
なのに根性があるバラ

リナルド」「バレッタ」はちょっと似ていて
丈夫さは全然違うけど「ブルーフォー・ユー」にも似てます

葉の形状が似ているんですが性質も共通している部分もあり
「ブルーフォー・ユー」はちょっと乾き気味にするため
鉢のサイズをバラの大きさに比べて小さくしてます
来年は少し鉢を大きくする予定です

なのでものすごく弱くなった「ブルーフォー・ユー」をイメージし
管理したところ

リナルド」はちょっとだけ復活しました
今は他のバラと同じように水をあげています
かもたまに夕方に「水が足りないよ~」というほどになりました
これは根の状態がよい状態なった証拠です

葉が茎からすぐとれる現象があったんですが
それが改善され、しかも新しい葉は厚みを増してきました

残念ながら「バレッタ」は相変わらずダメなママ
「丈夫」だと過信しすぎた結果
可哀そうなことをしましたが
リナルド」を育てるにあたってよい先生になってくれました

今は「黒点病」の発症元みたいな状態になっており
来季は鉢をダウンして管理する予定
しかし枝の枯れこみも始まっており
もしかしたらダメになるかもしれません

今はそれも考えて花も咲かせてます
ダメになったらダメになったで仕方がないと割り切りました
それに手間をかけて育てるほどのでもないですね

手間をかけている寺西氏のバラは
手間をかける甲斐のある素晴らしい花を咲かせてくれます

また「バレッタ」に似ているバラに
「ロードライトガーネット」がありますが
そちらの方が数倍花が美しく耐病性も高いのでおススメ

クー ドゥ クール

台風14号(ナンマドル)の影響で
3日も室内で過ごしたら
調子を崩した「クー ドゥ クール」

下葉が黄色変色
水枯れというより
通気性が悪いところで
調子を崩して本来なら発症しない
べと病になりかけたかな?
まだ初期症状な感じ

外で過ごしたら
また調子が戻ってきた
開花も問題ない

他のバラたちは
昼間の暑さの影響で夏バラ的
問題ないのは八重系

「クー ドゥ クール」は花持ちは悪いタイプ
しかし次々と蕾があがります

シンプルでブロッチが入っても
入らなくてもとても素敵な花形

丈夫なのにコンパクトなのもよい