鉢でバラを無農薬栽培

一部品種は時期によって低農薬の時もある

化成窒素肥料が難しいわけ

化学の授業でやった元素記号のN(窒素)

窒素の語源は「窒息する」意味
空気中の半分以上(約78%)を占める無色の気体(N2)として存在する

ということで肥料する場合は
何かとくっつけて固体にする必要性がある

有名なのがアンモニア
化学式はNH3
(以下は中3化学【*アンモニアの利用】を参考)
https://chuugakurika.com/2019/11/15/post-4466/

★塩化アンモニウム NH4Cl
塩酸とアンモニアの中和によって
(反応式:HCl(塩酸) + NH3(アンモニア) → NH4Cl)
塩安(えんあん)と呼ばれる窒素系肥料となる
元肥追肥として使用される

★硫酸アンモニウム (NH4)2SO4
硫酸とアンモニアの中和によって
(反応式:H2SO4(硫酸) + 2NH3(アンモニア) → (NH4)2SO4)
硫安(りゅうあん)と呼ばれる窒素系肥料となる

硝酸アンモニウム NH4NO3
硝酸とアンモニアの中和によって
(反応式:HNO3(硝酸) + NH3(アンモニア) → NH4NO3)
硝安(しょうあん)呼ばれる窒素系肥料となる

これを踏まえて以下の記事を読むと理解が高まると思う

有機農業をはじめよう!
https://yuki-hajimeru.net/?p=1048

アンモニア態窒素の概要と含まれる肥料
https://www.noukaweb.com/ammonia-nitrogen-fertilizer/

植物の生理障害
https://www.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/20100157.pdf

上記の記事を読んでいただければ
なんとなく化成肥料の実態が分かってきたと思う

私は「有機質肥料」をメインに使うのは
化成肥料の方が使い方が難しいからである

有機肥料の場合は「微生物におまかせ!!」
仲介に微生物たちがいるので植物がじっくり成長しやすい
※もちろん適量であることは大切

しかし化成肥料はそのまま植物にダイレクトに吸収されるため
植物の生成バランスが崩れやすい

「成長する時間を早くしてしまう悪影響」である
大量の窒素がやってくると植物は今のうちに成長してやろうというやる気をおこす
これが骨格周り(クチクラ質や表皮)を作るより
伸びる(徒長する)を優先するため軟弱化が起こるのだ

それに窒素を固定する成分(アンモニア等)が
過剰に摂取することで毒にもなってしまう

また窒素の過剰摂取は
アミノ酸も過剰に分泌し害虫の呼び水にもなる

その害虫たちの代表的なものが
アブラムシやハダニたち

害虫から守るべき骨格周り(クチクラ質や表皮)が
軟弱なため被害は加速していく

化成肥料の悪いところばかり述べてしまったが
決して悪いものではなくようは使い方
化成肥料はバランスよく優秀なものが多い

私は化成肥料も使っている
効きが穏やかなIB肥料

そういえばバラの家さんでは
1か月交代で有機肥料、IB肥料の使用を推奨している

有機肥料は微生物の協力を得るために
土質を向上させるメリットがある